ウイングアーク、帳票基盤製品群「SVF Ver9」の運用系ツールを発売

富永恭子(ロビンソン)

2010-09-08 18:02

 ウイングアーク テクノロジーズは9月8日、帳票基盤ソリューション「Super Visual Formade」(SVF)の新バージョン「SVF Ver9」の第2弾として、運用系ツールの製品群を出荷開始した。

 SVF Ver9は、グローバルな業務現場の運用ニーズへの対応と安定、安心、安全な運用を実現する総合帳票基盤の強化をはかることを目的に機能強化が進められている。今回提供が開始されるのは、帳票運用管理ツール「Report Director Enterprise」(RDE)およびシステム連携専用の帳票ソフトウェアパック製品「SVF Connect SUITE Standard」の2製品となる。

 帳票統合スプールサーバのRDEは、帳票データの文書管理とプリンタ管理の一元化によって帳票運用の一極集中を実現する。遠隔拠点などに分散したプリントシステムをなくすことで、運用管理を統合できるという。既存資産の有効活用と運用保守の大幅な削減が可能としている。新バージョンでは、「ログの洗い替え」「ユーザーインターフェイス」「帳票印刷」「グローバル帳票運用」といった機能が強化された。

 ログの洗い替えでは、同時にログの保存日数を指定できるようになった。また、JavaアプレットベースのGUIを、高品質なグラフィックで高パフォーマンスを実現できるWPFベースに刷新。視認性を向上し、操作性を改善した。帳票印刷機能では、EMF印刷の速度向上のため、「SVF EMFPLUS機種」を新たに追加して性能を向上した。グラフィックモードで作成した帳票について、スプールデータが約25分の1に軽量化され、約5分の1の時間で印刷処理できるようになったという。

 さらに、これまでの中国語繁体字、中国語簡体字、韓国語、チェコ語、フランス語、英語、日本語に加えて、新たにタイ語を対応言語に追加。印刷データにフォントを埋め込む「フォント埋め込み出力(PostScript)」や、SVFサーバからプリンタにフォントをダウンロードして印刷する「フォントダウンロード(PCL5/)」により、フォントを搭載していないプリンタからも帳票を印刷することが可能になった。また、世界流通標準化機関が標準化した新規格のバーコード「GS1 DataBar」にも対応した。

 一方のSVF Connect SUITE Standardは、Javaや.NET Framework上のアプリケーションやホスト、ERP等の上位システム、またアプリケーションサーバと帳票サーバ間の連携をノンプログラミングで実現するもの。新たにSVF Ver9製品群に対応し、設定ファイルやログファイルの文字コードがUTF-8に変更されている。

 提供価格は、Report Director Enterpriseが300万円から、SVF Connect SUITE Standardは100万円からとなる(いずれも税別)。

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