インテル、新CPU「Sandy Bridge」をCESで披露--グラフィックス強化をアピール

文:Declan McCullagh(CNET News) 翻訳校正:編集部 2011年01月06日 07時49分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

UPDATE Intelは米国時間1月5日、長い間待ち望まれていた同社のデスクトップおよびノートPC向けCPUの新シリーズをデモンストレーションで披露した。これにより、グラフィックスプロセッサを別に用意することなく、高品質なビデオやゲームを処理できるようになる。

 「Sandy Bridge」として知られ、同社が現在「2nd Generation Intel Core」と呼ぶ同プロセッサシリーズは、CPUにグラフィックスチップを統合することにより、性能を向上させている。これにより、ハードウェアメーカー、特に低価格PCを製造するメーカーは、Intelのライバル企業であるAdvanced Micro Devices(AMD)やNVIDIAが提供するグラフィックスプロセッサを個別に搭載する必要がなくなる。

 Intelのバイスプレジデントを務めるShmuel "Mooly" Eden氏は、ラスベガスで開催の2011 International CESにおいて報道陣らに対し、「ユーザーエクスペリエンスが重要だが、パフォーマンスも必要である」と述べた。同氏によると、Sandy BridgeはIntelのこれまでのチップよりも69%高速であるという。

 Eden氏は、高速なビデオのフォーマット変換、Valveが近日発売予定のゲーム「Portal 2」での複雑なグラフィックスのレンダリング、瞬時にリサイズ可能な多数のビデオクリップの再生を同時に実行する一連の動作を披露し、同プロセッサシリーズの能力の高さを示した。

 Sandy Bridgeには1つ、論争を巻き起こすかもしれない機能がある。つまり、CPU内部に組み込まれたデジタル著作権管理(DRM)機能だ。

 Eden氏は、映画制作会社が映画を劇場上映すると同時にPCに配信できるようにするには、コピー防止技術の組み込みが必要だったと述べた。映画制作会社のサーバと各家庭のPCの間に「保護されたリンク」を設け、映画制作会社が安心できるようにする必要があったと同氏は述べた。

 Warner Brothers、Fox、そしていくつかのインドの映画制作会社が「素晴らしいコンテンツをリリース後の早い時期にPCにストリーミングできるようにする」ための取り組みに参加しているとEden氏は述べた。

 Warner Brosのエグゼクティブバイスプレジデントを務めるKevin Tsujihara氏がIntelのイベントに登場し、新作映画がたびたび海賊版の被害に遭うことから、同社はこれまで「価値の高いコンテンツ」をPC向けに配信することには乗り気ではなかったと述べた。

 「今後は、コンテンツを早い時期に提供するつもりである」とTsujihara氏は述べたが、詳細については語らなかった。

 この「Intel Insider」と呼ばれるテクノロジは、ソフトウェアではなくハードウェアに依存するものであるため、IntelはこれまでDRMという語を使用することを避けてきた。DRMという語は、ハッカーやオープンソース支持者らの感情を害する傾向にあるためである。同社は4日付のブログ投稿でDRMについて、「映画をインターネット経由でユーザーのディスプレイに届ける武装トラック。海賊からデータを守りつつ、ユーザーが合法的に取得した映画をできる限り高い品質で楽しめるようにする」と表現した。

 Intelは、Best Buyの「Cinemanow」サービスもデモで披露し、Sandy Bridge搭載PCがあれば、映画「インセプション」を高解像度でストリーミングできることを示した。

 Sandy Bridgeについては、メーカーらによる発表も出始めている。Hewlett-Packardは今週、デスクトップ「Pavilion Elite」の一部にSandy Bridge CPUを搭載する予定であると述べた。2010年12月には、近日発売予定のノートPC「Pavilion dv7」にもSandy Bridgeが搭載されるという情報がリークしていた。東芝も5日、新しくアップデートする同社のノートPCシリーズにSandy Bridgeが搭載されると述べた

picture1 提供:James Martin/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
IT部門の苦悩
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算