東日本大震災を受け、日本マイクロソフトはInternet Explorer 9 日本語版の提供を延期した。しかし、Firefoxを擁するMozilla Japanの担当者は、3月22日のリリースが予定されているFirefox 4 日本語版の提供は延期しない考えだ。
非営利団体のMozilla(日本では一般社団法人)は、Firefoxの開発作業を世界中のボランティアに負っている。Mozilla Japanの担当者はZDNet Japanの電話インタビューに応じ、世界中のユーザーと対等に接するという考えから、世界同時リリースの一環として日本語版も同時に提供すると述べた。
ただし、本来であれば2010年10月から11月にリリースする予定であったのが延期されたように、今後の展開によってはさらなる延期が発生する可能性もあるという。
ネットワーク負荷や節電に対する意識が高まっているが、担当者は「こういう時こそ世界を活性化させるためにリリースしたい。(大震災については)コミュニティと一緒に考えていきたい」と述べた上で、「皆で作ったものを公開はするが、(Firefoxの灯のような)派手なプロモーションは実施しないことに決めた」とコメントしている。
現在、キャンペーンサイト「Firefox 4の灯」は休止中の状態。