金沢工大、教室端末にIBMのデスクトップクラウド活用

ZDNET Japan Staff

2011-04-12 14:58

 金沢工業大学(金沢工大)は、デスクトップクラウドソリューション「IBM Smart Businessデスクトップ・クラウド構築サービス」を活用し、学生が利用するクラスルーム端末向けにデスクトップクラウド環境を構築した。構築に協力した日本IBMが4月12日に発表した。

 金沢工大は、2010年12月からデスクトップクラウド環境の企画、設計を開始している。その第1次リリースとして、情報学部演習科目を対象に、学生が授業で利用する演習用アプリケーション利用環境の提供、学内に設置してある情報検索端末の仮想化を目的として、約40台のデスクトップクラウド環境を4月に構築した。

 金沢工大では、学生の教育機会向上と、教員およびIT運用担当者の負荷軽減を目的としてデスクトップクラウド環境の構築を進めている。クラウドベースの仮想デスクトップを採用することで、これまで演習室の専用PCでしか利用できなかった情報演習環境が学内イントラネット各所から利用できるようになり、場所と時間の制約がない柔軟な教育環境を実現しているという。

 また、専用PCのデスクトップ環境については、授業期間に合わせて年2回更新を行っているが、サーバ上で仮想デスクトップを提供する環境を活用することで、デスクトップ環境のマスタイメージ配布や確認の作業が削減され、環境更新を1日で実施できることが見込まれている。

 日本IBMは、同プロジェクトの企画、設計に加わると共に、構築段階での技術支援やテスト項目の策定、評価などで支援を行った。また、仮想デスクトップ環境には、IBMのx86サーバである「IBM System x 3650 M3」が採用されている。金沢工大では、第1次リリースの導入効果を検証の上、今後、デスクトップクラウド環境を約300台にのぼるすべての情報演習用端末台や、約160台のCAD端末にも拡大していく予定という。

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