NTTデータは4月22日、ユニクロの台湾向けオンラインストアを構築したことを発表した。3月25日よりサービス提供を開始している。
NTTデータでは、ユニクロの国内向けECサイト(ユニクロオンラインストア)を構築し、2007年9月以来サービスを提供している。ユニクロでは、2010年10月に台湾1号店をオープン。日本で展開している高信頼かつ高いサービスレベルを維持しつつ、台湾の慣習や制度に合わせたECサイトを、短期間で構築することが求められていたという。
これを受けてNTTデータでは、これまで培ってきたECサイト構築、運営ノウハウをベースとする「ダイレクト チャネル プラットフォーム」を基に、大規模ECビジネスに必要な「通常の数倍にもなるピークトラフィック時の安定したサービス提供」「事業成長に伴うチャネル、サービスの拡充」「高度なセキュリティ、個人情報保護」「きめ細かな国別対応」を実現できるSaaS型の「グローバルECサービス」の利用を提案し、採用が決定したという。
グローバルECサービスでは、各国共通サービス(商品、在庫など)と各国ローカルサービス(送料、税など)を自由に組み合わせることができるアーキテクチャを持ち、全世界向けのECを実現できるという。合わせて、事業成長に伴うチャネル、サービスの拡充を容易に行える拡張性を持つとしている。
グローバル機能の実現においては、米Revere、ドイツCirquentなどのNTTデータの海外グループ会社との連携により、各国の法規制、サービスレベル、文化や商習慣を考慮したシステム、サービスを提供する。また、繁忙期への対応、柔軟な拡張性、高信頼性の確保に当たっては、NTTデータのクラウドサービス「BizXaaS」を利用して実現しているという。今後、グローバルECサービスでは、ソーシャルメディアをはじめとする新しいサービス、チャネルとの連携強化など、拡張性を活かしたサービス拡充を行っていく計画だ。