フォスター電機は、本社と中国工場において、指静脈認証と組み合わせてセキュリティを強化した情報共有システムを構築した。同システムでは、日立ソリューションズのクラウドサービス「SecureOnline」上に日立製作所(日立)の「指静脈認証システム」を構築しており、2010年12月から順調に稼動しているという。日立ソリューションズが6月17日に発表した。
フォスター電機では、急速に拡大する海外生産拠点と本社との情報共有を推進するため、本社で利用していた情報共有システムの海外展開が急務とされていた。同時に、情報共有システムに対しては、パスワード認証よりも高度な認証を行うセキュリティ環境や、初期投資額の抑制、情報システム部門の運用負荷の低減などが導入のポイントとなっていたという。
そこで日立ソリューションズは、フォスター電機が管理する指静脈認証システムを、月額単位で契約が可能なSecureOnlineの仮想サーバ上に構築し、既存の情報共有システムに高度な認証を適用したとしている。
フォスター電機は、今後、韓国、ベトナムなどの海外生産拠点へ情報共有システム展開を進めており、日立ソリューションズは、今後も同様のサービスを提供していく予定という。