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シマンテック、企業向けエンドポイント保護ソフト新版--スキャン速度向上

吉澤亨史

2011-06-22 18:58

 シマンテックは、企業向けエンドポイントセキュリティソフトウェアの新版「Symantec Endpoint Protection 12(SEP 12)」を2011年後半に販売を開始する。SEP 12は前版のSEP 11から4年ぶりのメジャーバージョンアップとなり、同社のコミュニティおよびクラウドベースの評価(レピュテーション)技術「Insight」搭載によるスキャン速度の向上や仮想環境でのシステム性能の最適化などが行われている。

 SEP 12は、5月にベータ版が公開され、販売パートナー企業約25社などに技術検証を依頼している。Symantec内部でも世界1万8500人の従業員のうち1万2000人が実際にベータ版を導入して使用、日本でも486人の全従業員が導入、徹底的に検証しているという。

 6月21日に開催された記者会見でシマンテック代表取締役社長の河村浩明氏は、現在の脅威の状況について、1秒あたり9件の脅威が発生するという“脅威の爆増”、また核施設を狙った「Stuxnet」に代表される“脅威の悪質化”、そして世界各国に及ぶ“脅威の発生源の拡散”という3つの特徴を挙げ、SEP 12はこういった脅威に対応できるものであると主張。防御力と軽快性を高いレベルで両立し、仮想環境にも対応すると、そのメリットを強調している。

 中堅中小企業(SMB)市場戦略について河村氏は、3月の震災で多くの企業が被災し、グローバル企業やサプライチェーンに大きな打撃を与え、これを背景に、SMBにおけるビジネス継続、事業継続計画(BCP)対策が重要視されていると指摘している。SMBユーザーもセキュリティへの関心が高まっており、3月末の意識調査によると、セキュリティソフトウェア購入時の重視項目は「価格・運用コスト」、SEP 12で1カ月に検出されたウイルスは43%が「ゼロ回」、乗換理由は「更新料の見直し・PCの入れ替え」などとなり、もはやほとんどのユーザーが不便は感じていないことが明らかと河村氏は説明している。

 河村氏は、パートナー企業にとっての重要度とシマンテックへの評価についての調査結果を説明。「パートナー企業制度の特典や営業の訪問頻度はあまり重視されておらず、重要度が高いとした営業支援やテクニカルサポートの品質は評価が高かった」(河村氏)という。だが、「テクニカルサポートの利用のしやすさやエンドユーザー導入時の技術支援は重要度が高いのに評価が低く、この部分を重点的に改善していく」(河村氏)という方針も明らかにしている。具体的にはサポート用のナレッジデータベースの改善などを実施するという。

 ユーザー企業の60%を占めるSMBへの販売戦略としては、“SMBのビジネス継続にSymantec BCPソリューション”としてエンドポイントセキュリティソフトウェアのSEP 12、バックアップリカバリソフトウェア「Symantec System Recovery」、セキュリティSaaS「Symantec.cloud」の3つを展開していく。それには既存のディストリビューターやリセラーとのネットワークを生かすと説明。シマンテックはグローバル、日本国内ともに高い成長を記録しており、大手企業向けの販売が牽引。今後はSMBを大きく増やしていく計画であるとした。

 大塚商会の片倉一幸氏(専務執行役員)は、シマンテックとは2002年から正式パートナーとして登録しているが、「2005年から実績が急拡大している」と説明。大塚商会は大企業から中堅中小企業まで幅広い販売実績があり、BCP、クラウド、IPv6、スマートフォンといった“新しいキーワード”に対応するとともに、不正アクセスやウイルス感染といった“セキュリティの担保実現”に取り組んでいるとした。大塚商会では、ユーザー企業に対してクラウド、オンプレミス、オンサイトサポートの3つの側面で提案する“ハイブリッド戦略”を目指しており、シマンテックの戦略にマッチするとした。SMBへの対応を強化するという点でも同様だという。

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