リコーITソリューションズの金田一元氏(ITソリューション事業部 IT基盤ソリューションセンターIT基盤第2ソリューション部)とシマンテックの藤田平氏(システムエンジニアリング部プリンシパルシステムエンジニア)はSEP 12の技術検証、技術評価に触れている。
金田氏はSEP 12が搭載するInsightに注目し、信頼されたファイルを検索から除外する「スキャンレス」、仮想環境に最適なソリューションを提供する「共有インサイトキャッシュ」を検証している。その結果、SEP 12はInsightをオフにしても前版のSEP 11よりスキャンが速く、Insightを有効にすると飛躍的に高速化されたという。Windows XP環境よりもWindows 7環境の方が高速になったことも明らかにしている。共有インサイトキャッシュは、初回はスキャン結果をサーバに蓄積するので時間がかかるが、それでも初回8分、2回目以降は4分と短縮されたという。
藤田氏は、ベータ版を利用したエンドユーザーからのフィードバックとして「インストール時間が速くなった」「パフォーマンスが改善された」「動作が軽い」「他のアプリに影響を与えない」――などの意見が得られたとし、パートナー企業である富士通マーケティングからは、「ブラウザの保護」「ダウンロード時の保護」「不正な行動からの保護」を満たしているというフィードバックがあったという。第三者機関の評価結果でも、オンデマンドスキャンの速度が他社製品より最大70%以上の時間を短縮し、ドライブバイダウンロードに対する防御スコアでは他社製品より最大4倍の検知率を示したとしている。