スカパーJSATは、リアルタイムデータ統合ソフトウェア「Oracle GoldenGate」を活用して、データセンター間のレプリケーションによる負荷分散を実現して、新情報活用基盤システムを稼働させた。日本オラクルが8月9日に発表した。
スカパーJSATは、有料多チャンネル事業「スカパー!」の事業拡大による顧客情報管理システムのデータの大幅な増加と、コールセンターや営業部門などシステム利用者の増加に伴い、既存システムへの負荷が高まっていたという。だが、既存システムを停止して移行させると事業活動への影響が懸念される。
同社は2010年5月にGoldenGateの採用を決定して、新たに別のデータセンターにシステムを構築して、既存システムとのレプリケーションを行うことで、既存システムへの負荷を分散して、より性能の高いシステムを実現したという。これによって、マーケティングや顧客サービスの向上を目的にした顧客データベースを新たに構築して、さらなる情報活用の促進が可能になったとしている。
GoldenGate採用のポイントは、データ連携環境の構築時の導入や設定の容易さ、データ連携に伴う既存システムへの影響の最小化、高速なレプリケーション、データベースのバージョンの違いにとらわれないレプリケーションの実現――としている。