わたしはTechRepublic Live 2011で、タブレット端末の企業導入を促進する要因について議論した。わたしのプレゼンテーション「タブレット端末: ITの一般消費者化を加速するもの(Tablets: Accelerating IT Consumerization)」では、参加者に対して、タブレット端末の歴史、IT業界が当初タブレット端末に対して消極的だったのは、単なる消費者のおもちゃであると見ていたことが原因であったこと、そしてタブレット端末の洪水を乗り切る方法について、一通り説明した。
タブレット端末の有用性に対するTechRepublicのメンバーの意見は二分されているが、このデバイスが単なる一時的な流行であると考える人の数は減ってきている。2011年4月の調査では、回答者の40%近くがタブレット端末は将来有望だと考えており、32%が中立の意見だった。タブレット端末が一時的な流行だと考えているのは、28%に過ぎなかった。
導入を促進する要因
導入を促進する要因として、わたしは4つの要因を挙げた。
- 処理能力の向上
- ストレージ容量の増加
- クラウド
- ITの一般消費者化
モバイルプロセッサとGPUは進歩しているものの、まだタブレット端末がPCと互角になったとは言えない。しかし、Nvidia Tegra 3(Kal-El)のようなクオッドコアモバイルプロセッサは、その性能差を縮めてくれるだろう。処理能力が大きく向上しているのに加え、タブレットのストレージ容量も増加している。128Gバイトや256Gバイトのストレージを搭載したタブレット端末が一般的になるのも、それほど先のことではないはずだ。また、クラウドも人々のデバイスの使い方を変えつつある。例えば、オンラインストレージサービスは、ローカルの大きなハードディスクの代わりとなり得る。より多くの「タスク」がクラウドで処理されるようになると、平均的なユーザーにとっては、ローカルでの処理に重点を置く従来のPCの必要性は小さくなると考えられる。