クラウドアプリケーション基盤の新版「vFabric Suite 5.1」--VMwareに最適化したDBを開発

田中好伸 (編集部) 2012年05月17日 13時30分

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 ヴイエムウェアは5月16日、クラウドアプリケーションプラットフォームの新版となるソフトウェア群「VMware vFabric Suite 5.1」を発表した。7月以降に提供する。

 vFabric SuiteはJavaをベースにしたアプリケーションの開発実行環境を提供する。新版のvFabric Suite 5.1では管理の効率性と性能を向上させるために「vFabric Application Director」と「vFabric Applcation Performance Manager」が追加されている。

 vFabric Application Directorは、標準化されたテンプレートやコンポーネントライブラリなどを通じてアプリケーションの展開を自動化できる機能だ。vFabric Applcation Performance Managerは、トランザクションやJavaのコード、ミドルウェアのサーバ、ハイパーバイザの「VMware vSphere」などを包括的に監視して、アプリケーションの性能をプロアクティブに管理する。問題を迅速に発見して解決することで、サービス水準を保つことができるという。

 vFabric Suite 5.1ではインメモリSQLデータベース(DB)「VMware vFabric SQLFire」が提供される。vFabric SQLFireは分散キャッシュソフトウェアである「VMware vFabric Gemfire」のメリットを生かせるよう構築された分散型のインメモリSQL DBという。

 現在のモバイルアプリやウェブアプリケーションの多くは、大きく変化するアクセスパターンに対応する必要があり、DBだけでのデータ管理手法に大きな負担となっている。vFabric SQLFireを活用すれば、動的な拡張性と性能向上が提供され、使い慣れたSQLインターフェースで大量のデータを取り扱うアプリケーションにアクセスできるようになるとしている。

 vFabric SQLFireは、マシンのクラスタ全体でメモリやCPU、ネットワークリソースをプールして、ディスクアクセスという従来のDBの主な性能上のボトルネックを解消できると説明する。vFabric SQLFireが複数の地域にわたるデータを管理し、アプリケーションの性能向上、遅延の最小化、信頼性向上を実現できるようになるという。

 vFabric Suite 5.1では、DBコストを削減して、俊敏性を高めるためにVMware製品に最適化されたリレーショナルSQL DB「vFabric Postgres」が同梱されている。vFabric Postgresはオープンソース(OSS)の「PostgreSQL」との互換性があり、ユーザー企業は既存のPostgreSQLツールを活用できる。

 vFabric Postgresは仮想のアプライアンスソフトウェアとして提供される。DBメモリプールを共有できる「エラスティックデータベースメモリ」や仮想マシンのサイズ変更後に調整できる「スマートコンフィグレーション」など仮想化の最適化機能を備えているとしている。

 vFabric Suite 5.1には、Javaアプリケーションフレームワークである「Spring Framework」で開発されるSpringアプリケーションを本番系に展開するために最も使用されているOSSの実行コンポーネント「Apache Tomcat」「Apache HTTP Server」、「RabbitMQ」メッセージングなどへのサポートも同梱される。これらのOSSコンポーネントを現在使用しているユーザー企業は、vFabricの技術を簡単に導入できるとのメリットを説明している。

 vFabric Suite 5.1は、ハードウェアではなく、仮想マシン単位のアプリケーションインフラソフトウェアとして購入し、使用している平均ライセンス数に応じて支払う。ユーザー企業はピーク時の負荷を予想してライセンスを購入して、ピーク期間以外は余剰となるソフトウェアにもコストを支払うことはなくなるとしている。

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