ヴイエムウェア、「Project Horizonはアプリケーション管理の新しいあり方」

藤本京子(編集部) 2010年11月15日 15時51分

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 創業時には仮想化インフラの製品のみを提供していたVMwareは、いまやアプリケーションプラットフォームやエンドユーザーコンピューティングといったレイヤにまで製品の幅を広げ、「IT as a Service」を実現するためのさまざまなソリューションを用意している。IT as a Serviceとは、「クラウド化に向けた3つのステップにおいて最終的に目指すべき姿だ」と、VMware 仮想化&クラウドプラットフォーム事業部門 シニアバイスプレジデントのRaghu Raghuram氏は説明する。

 クラウド化に向けた3つのステップ、それは「まずコスト削減を目的としてIT部門のみで仮想化を導入するという第1ステップと、ビジネスアプリケーションの可用性や運用の効率性を目的としてビジネス部門のシステムも仮想化するという第2ステップ、そして最終的にシステム全体を自動化し、セルフサービスでいつでもどこでもITを活用できるという第3ステップで、ここが最終的なゴールとなる」とRaghuram氏。こうしてクラウド化を進めるにあたり、VMwareが提供する製品群は数多い。Raghuram氏に、VMwareの製品の強みや戦略について聞いた。

--VMwareのそれぞれのレイヤにおける製品が、競合他社の製品に勝っている点はどこなのか。

Raghuram氏 VMware 仮想化&クラウドプラットフォーム事業部門 シニアバイスプレジデント Raghu Raghuram氏

 まずインフラレイヤにおいてわれわれは「VMware vSphere」を提供しているが、ここでの競合はMicrosoftの「Hyper-V」だろう。ただし、市場において大半の顧客が選んでいるのはvSphereだ。vSphereの強みは、単なるハイパーバイザにとどまらず、データセンタープラットフォームになっている点だ。一方のHyper-Vはハイパーバイザでしかなく、しかもWindows環境に特化した製品だ。

 アプリケーションプラットフォームのレイヤにおいては、「VMware vFabric tc Server」が「Oracle WebLogic」や「IBM WebSphere」の競合となる。tc Serverの強みは、オープンソースのTomcatがベースとなっており、非常に軽いという点、またスケールするのも展開するのも管理するのも簡単だという点だ。

 ただ、ユーザーはtc Serverのみでわれわれの製品を選んでいるわけではなく、「VMware vFabric」というクラウドアプリケーションプラットフォーム全体で判断しているのだ。クラウド導入にあたっての機能全体はvFabric独特のもので、例えば「GemFire」(※編集部注:VMwareのSpringSource部門が5月に買収を発表したGemStone Systemsの製品)はデータキャッシングの分野で非常に優れた製品で、クラウドメッセージングシステムの「RabbitMQ」(※編集部注:同じくSpringSourceが4月に買収を発表したRabbit Technologiesの製品)もオープンソースの世界で高い評価を得ている。つまり、vFabricはとてもオープンで、レガシー環境よりもずっとクラウドに適しているのだ。

 そしてエンドユーザーコンピューティングのレイヤでは、デスクトップ仮想化製品の「VMware View」が「Citrix XenDesktop」の競合となっている。ViewがXenDesktopに勝っている点は、低価格であることが一番だが、より高度な管理ができるvSphereの管理機能と結びついていることだ。Viewは、デスクトップ仮想化というポイントソリューションにとどまらず、IT as a Serviceの製品戦略の一部となっているのだ。

--現在VMwareが開発に取り組んでいるという「Project Horizon」とはどのようなものなのか。

 Project Horizonは、8月最終週に米国で開催された「VMworld 2010」にて発表したプロジェクトだ。これで何ができるのかというと、企業内のPCからさまざまなローカルアプリケーションやSaaSアプリケーションを利用する際、ユーザーがすべてのアプリケーションを安全かつ簡単に使える共通のメカニズムを提供するものだ。例えば新しく入社した社員に対し必要なアプリケーションをすべて自動的に使えるように設定したり、退社した社員へのアクセスはすぐに遮断したりといったことも含まれる。Project Horizonは、このようなポリシーを作るためのフレームワークを提供し、エンドユーザーは必要なアプリケーションをどのデバイスからでもすぐに使えるようになる。

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