コクヨグループは業務プラットフォームをクラウドに移行させた。企業情報ポータル(EIP)型グループウェア「INSUITE」とビジネスプロセス管理(BPM)型ウェブデータベース(DB)「ひびきSm@rtDB」をIaaS「ニフティクラウド」で10月から稼働させている。ドリーム・アーツとニフティが11月21日に発表した。
コクヨグループは、2020年に売り上げの3割を海外実績にすることを目標に、グローバル視点の醸成と従業員の生産性向上を図っている。場所や時間の制約を受けない未来の働き方を変革するために、すでに導入を決定しているタブレット端末の業務活用やグローバル化を見据えて、業務プラットフォームを再構築する必要があったという。
ニフティクラウドに移行したシステムは、グループ会社のイントラネットや業務サイトを統合するためのINSUITEと、20年近く現場で育ててきた業務DB群1000個以上が実装されているひびきSm@rtDBだ。
コミュニケーションツールや業務のプラットフォームをクラウドに移行したことで、ネットワークやセキュリティの制約から解放され、いつでもどこでも同レベルの業務パフォーマンスが発揮できるようになっていると説明している。システム部門はインフラやアプリケーションの運用維持にかかる負荷を削減でき、より戦略的な情報活用に注力できるようになっているという。
ニフティクラウドにはファイアウォールなどさまざまなセキュリティ機能があり、さらに国内のデータセンターで運用されているため、安全な業務プラットフォームだと評価。コントロールパネルから容易にサーバを追加し、各種のオプションを設定できるため、利用者増加や利用シーンの変化にも柔軟に対応できるとメリットを説明している。