最長10年の保守に対応--富士通の「ロングライフ」シリーズにサーバ製品が登場

ZDNET Japan Staff

2012-12-18 20:18

 富士通は12月18日、最長10年間の保守に対応するロングライフサーバ「ESPRIMO N5280FA」を発表した。同日に販売を開始する。

 ESPRIMO N5280FAは、CPUに第2世代 インテル Core i3 プロセッサーを、OSにWindows Server 2008 for Embedded System Standard(32bit)を採用。IntelおよびMicrosoftが長期に渡って提供する組み込み向け製品を採用することで、計測装置や各種検査装置など産業機器への組込み用途や、河川およびダム監視やITS(交通管制)などのシステム用途に、同一モデルの製品を長期間提供する。

 ユーザーは、モデルやOSが変わるたびに発生していたハードウェアやアプリケーションのシステム評価、あるいは規格検証といった作業を削減できるようになる。また、最長10年間の長期保守に対応することで、長時間の稼動が必要とされる製造システムや社会・公共インフラシステムでも利用できるとしている。

 そのほか、通常の3.5インチHDDに比べて信頼性が高い24時間連続稼動仕様の2.5インチHDDを採用。冷却効率も向上させており、通常のHDDに比べて2.2倍の長寿命化を実現しているという。また、ハードウェアRAID機能(RAID1、ホットスワップ対応)で、RAIDシステムを構築することもできる。

 富士通によると、通常のパソコンは提供期間が約半年で保守期間が5年間。一方、富士通では約3年間の提供期間と最長10年間の保守期間に対応する「ESPRIMOロングライフパソコン」を製造および公共向けに提供してきた。今回、ロングライフパソコンに加えて、新たにサーバ製品をラインアップし、「ESPRIMOロングライフシリーズ」として販売する。同社では今後もラインナップを拡充していくとしている。

 ESPRIMO N5280FAの価格は、標準保守(5年間)モデルが74万8000円(税別)、長期保守(10年間)モデルが98万円。12月中旬に出荷を開始する。

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