イメーションは7月4日、1月に買収した米Nexsanのストレージ部門について、7月中旬より国内での事業展開を開始すると発表した。同社は専門部門を新設し、販売代理店経由での営業を開始。米Nexsanは日本を重要な投資地域と位置付けている。
引き出し型ドライブベイ
日本で展開するNexsanストレージは、高密度SANストレージの「E-Serie」、NAS/SANストレージの「NST5000」、アーカイブ専用ストレージの「Assureon」の3つの製品群で構成される。
Nexsanが主力と位置づける高密度SANストレージ E-Seriesでは、ドライブを縦に収容できる引き出し型のドライブベイを採用。3.5インチのHDDを240本収容する場合、Dellの「DEll Compllent Series 40S」の40ユニットに対して、E-Seriesは16ユニットで済むなど、ドライブを高密度に設置できる。
さらにドライブを向かい合わせに実装し、故障の原因となる振動を相殺させる低振動設計や、ディスクの低温面を向かい合わせに実装し、高温面に排熱処理を施すことによる低発熱設計を実現している。これにより、ラックスペースの節約し、保守コスト、冷却コスト、消費電力を削減できるとする。
Nexsan製品のビジネスリーダーを務める渡辺浩二氏
イメーションでNexsan製品のビジネスリーダーを務める渡辺浩二氏は日本での展開について、「Nexsanの製品は省スペースや省電力性能が求められる傾向のある日本市場に合っている」とアピールした。イメーションは今後、医療、金融、データセンター分野領域へNexsan販売店網を拡張し、2年後には20億円の売り上げを目指す。