キヤノン、製品開発にスパコン「PRIMEHPC FX10」--“試作レス”を現実に

田中好伸 (編集部)

2013-08-06 15:51

 キヤノンは製品開発での各種解析シミュレーションを高度化させるためにスーパーコンピュータ「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10」を10月から稼働させる。富士通が8月6日に発表した。

 新システムは、96ノードのPRIMEHPC FX10で構成され、理論演算性能は20.2TFLOPSになる。ディスクアレイに「FUJITSU Storage ETERNUS」、ファイルシステムソフトウェア「FEFS」でのストレージ環境となっている。

 新システムを活用することで、従来は性能的に困難だった、大規模で複雑な解析やシミュレーションが可能になると説明。製品開発での試作を最小限にする“試作レス”が現実的になると説明している。

 キヤノンは従来から、製品開発で仮想試作、解析シミュレーション用に高性能コンピューティング(HPC)を活用してきた。製品の高性能化や小型化などに伴い、より大規模かつ複雑な解析計算を実用化する手段として、より高性能なスパコンの導入を検討してきた。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]