キヤノンは製品開発での各種解析シミュレーションを高度化させるためにスーパーコンピュータ「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10」を10月から稼働させる。富士通が8月6日に発表した。
新システムは、96ノードのPRIMEHPC FX10で構成され、理論演算性能は20.2TFLOPSになる。ディスクアレイに「FUJITSU Storage ETERNUS」、ファイルシステムソフトウェア「FEFS」でのストレージ環境となっている。
新システムを活用することで、従来は性能的に困難だった、大規模で複雑な解析やシミュレーションが可能になると説明。製品開発での試作を最小限にする“試作レス”が現実的になると説明している。
キヤノンは従来から、製品開発で仮想試作、解析シミュレーション用に高性能コンピューティング(HPC)を活用してきた。製品の高性能化や小型化などに伴い、より大規模かつ複雑な解析計算を実用化する手段として、より高性能なスパコンの導入を検討してきた。