アライドテレシスと技術協力を発表
説明会では、OmniSphereに対応したスイッチやアクセスポイントの開発で、アライドテレシスと技術協力することを発表した。協力の内容は、1つは、アライドテレシスがOmniSphere対応スイッチとOmniSphere対応アクセスポイントの実証検証機を提供すること。具体的には、無線LANアクセスポイント「AT-TQ3600」、ギガビット・インテリジェント・スタッカブルスイッチ 「AT-x510-28GTX」、Top of Rack データセンター・スイッチ 「AT-DC2552XS」 を実証検証機とする。
もう1つは、製品の商用化にあたり相互接続実験をはじめとした管理を効率化するための技術検証を行うこと。今後のスケジュールとしては、9月18日に開催される「SDN JAPAN 2013」にあわせて、OmniSphere ver.1.0.0を正式リリースし、2014年1月をめどにVer.1.1にバージョンアップする予定という。
図 製品ロードマップ
技術協力としては、6月時点で日立電線とSDN-WANの分野での共同検討を発表している。これは、OpenFlow 1.3.1対応のSDNコントローラとスイッチを開発し、SSPを拡張して、データセンター内の仮想ネットワークを他データセンターやクラウドに接続するためのネットワーク制御機能を提供することが中心だ。将来的には、OmniSphereとSSPを連携させて、オフィスネットワーク、広域ネットワークを仮想ネッワークでつないでいく構想もあるという。
「OmniSphereは、仮想ネットワーク基盤上にユビキタス環境を実現するもの。有線LANと無線LANを統合的に制御し、マルチテナントビルのネットワーク環境や公衆WiFi網などへの適用も可能になっている。一方、SSPでは、OpenFlowだけでなく、VXLAN/SSTなどのオーバーレイプロトコルやMPLS、OpenDaylight、OpenStackのNeutron API(Quantum API)、Novaサポートなど、多様なネットワーク技術に対応していく予定だ」(浅羽氏)
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