徳島県は名刺管理ツール「Sansan」で営業体制を強化しようとしている。自治体では初の試み という。導入を担当したSansanが9月25日に発表した。
徳島県では現在、企業誘致などの営業活動を推進しているが、「数年ごとの人事異動により前担当者の人脈が十分活用できていない」「名刺が個人による管理になっているため事務効率が悪い」などの問題を抱えていたという。また、県の営業活動は農林水産物のPRや観光誘致、企業誘致と対象が幅広く、県民や民間企業、国、そのほかの自治体と多岐にわたるが、これらの企業と接点を持ち続けることが重要だとしている。
Sasnsanの利用フロー
これらの課題を解決するために、徳島県は名刺管理ツールSansanの試験的導入を決めた。名刺をスキャナなどでデータ化して送信すると自動読み取り処理(OCR)後、オペレーターが情報を入力する。これによりクラウド上に構築された名刺情報のデータベースをPCやスマートフォンから確認できる。
まずは東京本部産業振興担当で名刺情報を共有する。試験導入は9月から来年3月まで。効果をみて本格導入する予定となっている。
Sansanは「名刺交換の記録やコンタクト履歴が共有され、以前からの交渉経緯がわかる」「名刺交換した企業のプレスリリース、異動時の人事情報が自動配信される」「特定カテゴリの相手にメールを配信できる」などのメリットがあると説明。名刺管理や業務報告書作成などの省力化などにも効果があるとしている。