IDC Japanによると、2013年上半期の国内外付型ディスクストレージシステム市場は903億9500万円になったという。支出額の構成比を主要産別に見ると、金融が19.8%、製造が18.9%、官公庁が16.1%となり、前年同期から金融が1.0ポイント、製造が1.2ポイント、官公庁が4.1ポイント上昇した。
2013年上半期は、金融、製造、小売/卸売、情報サービス、通信/メディア、教育、官公庁、医療、公共/公益、その他からなる主要10産業のうち6産業が前年同期より成長。支出規模の大きい金融、製造、官公庁の3分野が2桁成長となり、市場全体の成長をけん引した。
同市場の2012~2017年の年平均成長率は2.2%と予測。主要産業別では、通信/メディア、情報サービス、製造が成長領域となり、市場をけん引すると予測した。クラウドサービスなどを提供するサービスプロバイダーへのIT支出のシフトや、各産業でデータやコンテンツの増加から新たな支出の創出が成長の要因になるとしている。
IDCは、国内の産業構造や企業のIT支出パターンの変化を把握し、ベンダーが注力する産業を明確にするとともに、仮想化環境やクラウド基盤向けなどの成長領域に向けた戦略を産業分野別に構築することが重要であるとしている。
2013年上半期の国内外付型ディスクストレージシステム市場 主要産業分野別 支出額実績(IDC提供)