ふくおかフィナンシャルグループは、タブレットから行内システムにアクセスする仮想デスクトップ基盤を構築した。傘下の福岡銀行、熊本銀行、親和銀行の渉外行員に4月から順次、計2000台のタブレットを配布し、運用を開始する。富士通が2月20日に発表した。
タブレットからのアクセスは、企業向けリモートアクセスサービス「FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICSⅡユニバーサルコネクト」で認証する。LTEサービスのXiを使い、閉域網で仮想デスクトップ基盤に接続する。仮想デスクトップ基盤は、富士通が遠隔から運用を管理する。
仮想デスクトップ基盤を経由して行内システムにアクセスする。タブレットに情報は残らず、タブレットと行内システムとの間でやりとりされるデータは、すべて暗号化されている。
モバイル端末管理(MDM)システムの「FUJITSU Security Solution FENCE-Mobile RemoteManager」を導入し、紛失や盗難の場合には、リモートでタブレットを初期化できる。タブレットは、手のひら静脈認証センサを内蔵。あらかじめ生体情報を登録した行員だけが利用できる。
今回のシステムで、渉外行員は外訪先で顧客の取引履歴や各種金融商品の運用状況などを参照しながら、個別に提案していく。
システムのイメージ (富士通提供)