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広域ネットワークをSDNで柔軟にする基本技術--NECなど5社が共同で

山田竜司 (編集部)

2014-03-10 07:30

 NECなど5社は3月7日、複数の広域ネットワークインフラを統合管理する基盤や、その上で動作する汎用ネットワーク制御アプリケーションなど、広域ネットワークのSDN化につながる基本技術を確立したと発表した。

 NECのほかにNTT、NTTコミュニケーションズ、富士通、日立製作所の5社が取り組んだ。5社は、通信事業者が提供するモバイルネットワークやインターネットなど広域ネットワークインフラのSDN化を目指す「Open Innovation over NetworkPlatform」 (O3プロジェクト)を総務省からの委託研究として2013年6月から共同で推進している。


 複数の方式にまたがるネットワーク規格の言語を統一の形式で定義し、これを扱うデータベースを構築することで、IPや光ネットワークなど下位レイヤのネットワーク層の資源をトランスポートなどの上位から容易に扱えるようにしたという。これにより、種類の異なるネットワークを対象に、共通項目に基づいた管理や制御をソフトウェア経由で展開できる。通信事業者は光やパケット、無線などの方式を選ばずに仮想ネットワークを迅速に提供できるようになるという。

 実用化した場合、新たにネットワーク経由でサービスを提供する移動通信サービスやソーシャルゲームなどのサービスプロバイダーは、ウェブから希望するネットワーク構成を通信事業者へ伝えられるようになる。これまではネットワークの条件設定に多くの工数を割く必要があったという。

 通信事業者は、光ネットワークとパケットトランスポートネットワークを組み合わせ、サービスプロバイダーの要求に沿って仮想ネットワークを構築、仮想ネットワーク上で「いつ」「どこで」「何が」起こっているかを可視化ができるようになるとした。基本技術が実用化された場合、通信事業者は、サービスプロバイダーの要求に応じた広域ネットワークの設計や構築、変更を、従来の約10分の1の時間で実現できるようになるとしている。

 これらの技術が実用化すると、例えばビッグデータの活用や高品質放送、グローバル企業のイントラネットなどさまざまなアプリケーションに特化したソフトウェアを適用すると、即時に最適なネットワークを構築し、サービスの利用が可能になると強調している。

 NECは統合共通制御フレームワークなど、NTTは仮想化対応ネットワーク装置の技術、NTTコミュニケーションズはSDN設計ガイドライン、富士通は光ネットワーク、日立はパケットトランスポート関連をそれぞれ担当した。ベンダーの得意分野ごとに担当領域を割り振り、NECが取りまとめたという。

 同プロジェクトは、ネットワーク仮想化に関する研究開発成果の実用化を目指し、世界的な普及や、標準化を推進する。2013年度中にウェブサイトなどで情報を公開し、2014年度中には成果の一部をオープン化。2016年3月までには研究成果内容と実証実験などの結果を公表し、国内外の通信事業者やプロバイダー、ベンダーへの提供を目指すという。

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