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新着記事集:「負荷分散」

「オンライン」を意識しない世界--インターネットが変える次の10年、8つの考察 - (page 2)

Jason Hiner (TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2014-03-26 07:30

4.不正行為への対処

 「当然、組織の脆弱性やゲームシステムを別の形で利用して、不正行為をする人が出てくる」と、ハーバード大学Berkman Center for Internet and SocietyでProjectVRMのディレクターを務めるDoc Searls氏は言う。さらに、「組織は当面の間、例えばわれわれが今日見ているような、無限の無駄な広告メッセージによる経路の汚染などの、負の外部性を享受し続けるだろう。だが、(中略)文明はマナーや規範、法律、規制を発展させることを通じて、不正行為に対処する。今後はこれらの要素が表面化し、発達していくと予想される」としている。

5.国家の崩壊

 「影響の中で最も軽視されているのは、インターネットの地政学的側面だろう」とテキサスA&M大学の通信学の教授Randy Kluver氏は言う。「これに注目している専門家はほとんどいないが、デジタルメディアの台頭は、国家間の関係に大きな混乱をもたらす。いくつかの非常に重要な要因には、多国籍の政治的アクターや政治的運動、仮想国家の台頭、デジタル外交の影響、国家の特権を切り崩す情報の役割(Wikileaksのことを考えてみてほしい)、そして(中略)、(対称的および非対称的な形の)サイバー紛争の発展などが含まれる」(Kluver氏)

6.労働の改革

 「知っての通り、インターネット、オートメーション、ロボットは経済を大きく変化させる。労働によって金銭を稼ぐことができなくなった人間を、どのように養えばいいのだろうか」と、インターネット関連の法律と政策の専門家であるRobert Cannon氏は言う。「よいニュースは、世界をひっくり返すテクノロジは、新たな世界を作るのに使えるテクノロジでもあるということだ。それは協力、共有、相互作用のための限りない能力をもたらすものだ。『未来を予想する最善の方法は、未来を発明することだ』と言われている。今こそ、未来を発明し始めるべきときだろう」(Cannon氏)

7.より大きな問題に取り組む力

 「人類が今直面している問題は、政治的な境界線や経済システムでは食い止められない問題だ」と、SalesforceのチーフサイエンティストJP Rangaswami氏は言う。「従って、従来の政府と統治の構造は、国境、タイムゾーン、社会政治システム、文化をまたがって協力しつつ、センサや流れ、パターンを認識する能力、原因を識別する能力、得られた知見に基づいて行動する能力、さらにこれらを素早く行う能力を作り出すには、備えができていない。気候の変化から病気の抑制まで、水の節約から栄養失調の問題まで、免疫システムの弱点の克服から増加しつつある肥満の問題まで、答えは、今後数十年間でインターネットがどのような存在になるかにかかっている。2025年には、その基礎についてかなりよく分かってきているだろう」(JP Rangaswami氏)

8.今ある構造の消滅

 「インターネットは、人間であること、社交的であること、政治的であることに対する理解を、システム的に変えてしまうだろう」と、独ロイファナ大学Centre for Digital CulturesのNishant Shah教授は言う。「それは単に、既存のシステムを強化するためのツールではない。慣れ親しんだシステムの構造的な変化を引き起こすものだ。そしてそれは、今後われわれが真のパラダイムシフトを経験することを意味している。これは、今後到来するものに対しては喜ばしいことだが、既存の構造が意味と結合力を失うため、大きな危険も生み出す。これらの存在と作用の新たな様式に対応するには、新たに世界の規範を作り出す必要がある」(Shah氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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