「Amazon Web Services」(AWS)を利用している企業であれば、Amazonが新たにリリースした「Amazon WorkSpaces」を利用することで、モバイル機器から、あるいはウェブ上で自社のデスクトップアプリケーションにアクセスできるようになる。
Amazonは米国時間3月26日、ここ数カ月にわたってテストを実施してきていた同サービスを大々的にリリースした。同サービスの利用により、ユーザーは、自らの仮想デスクトップに接続することで作業がクラウド上でできるようになる。
このことは、普段の仕事で必要なアプリケーションすべてを、オフィスにいない時でも使用できるようになることを意味する。また、作業の途中で別の機器に切り替えても、Amazon WorkSpacesにログインすれば作業を中断したところから再開でき、アプリケーションやファイルを開き直す必要もない。このサービスはPCや「Mac」のほか、「iPad」や、Amazonの「Kindle Fire」を含む「Android」タブレットから使用できるようになっている。
Amazon Web Services Blogへの投稿によると、Amazon WorkSpacesを導入した企業は1万社にのぼっており、そのうちの1社であるPeet's Coffee & Teaは同サービスがセキュアであり、コスト削減に役立っていると実感したという。
コンシューマーはAmazonの企業向けサービスになじみがないかもしれないが、こうしたサービスはあっという間にAmazonのビジネスにおいて大きな比重を占めるようになった。同社は企業分野で大きな一画を占めており(NetflixやComcastといった企業もAmazonの顧客だ)、クラウドコンピューティングにおける強豪となっている。
Kindle Fireからアクセスした場合のWorkSpacesの様子。
提供:Amazon Web Services
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。