Microsoftは、「.Net」の開発者フレームワークおよびプログラミング言語をさらにオープンソース化する。
同社幹部らは米国時間4月3日、Microsoftの開発者会議「Build 2014」においてこの動きを発表した。幹部らはさらに、Xamarinと提携して新たに.Net Foundationを設立することを明かした。.Net Foundationは、新たにオープンソース化されたリソースを管理する予定。
Microsoftが.Net Foundationに提供するのは、「ASP.Net」「Entity Framework」「.Net Compiler Platform」(開発コード名「Roslyn」)のプレビュー版、「VB」と「C#」のプログラミング言語、「.Net Micro Framework」「.Net Rx」などを含む24の現行および将来の技術である。クロスプラットフォームのモバイル開発ツールを開発するXamarinは、「MimeKit」と「Mailkit」のライブラリ、「Xamarin Mobile」「Xamarin Auth」などを提供する。
Microsoftは、.Netのさらなるコンポーネントやライブラリを.Net Foundationを通じてオープンソースとしてリリースする予定である。また、商用ベンダーや.Netコミュニティー会員による協力を求めている。.Net Foundation「コミュニティー」の会員には、XamarinのMiguel de Icaza氏をはじめ、Glimpse、Umbraco、IdentityMine、GitHubやその他数社の企業の代表者が名を連ねている。
Microsoft幹部らによると、.Netを利用する開発者は600万人以上、多様な端末にわたる.Netのインストール件数は18億件にのぼるという。
またMicrosoftは3日、開発コード名Roslynで知られていた.NET Compiler Platformプロジェクトのエンドユーザープレビュー版を公開した。Roslynには、C#とVBの各コンパイラの次期バージョンに加えて、CaaS(Compiler as a Service)プログラミングインターフェースが含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。