MS、「.NET Foundation」を設立--.NET技術のさらなるオープンソース化を支援

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2014-04-04 09:27

 Microsoftは、「.Net」の開発者フレームワークおよびプログラミング言語をさらにオープンソース化する。

 同社幹部らは米国時間4月3日、Microsoftの開発者会議「Build 2014」においてこの動きを発表した。幹部らはさらに、Xamarinと提携して新たに.Net Foundationを設立することを明かした。.Net Foundationは、新たにオープンソース化されたリソースを管理する予定。


 Microsoftが.Net Foundationに提供するのは、「ASP.Net」「Entity Framework」「.Net Compiler Platform」(開発コード名「Roslyn」)のプレビュー版、「VB」と「C#」のプログラミング言語、「.Net Micro Framework」「.Net Rx」などを含む24の現行および将来の技術である。クロスプラットフォームのモバイル開発ツールを開発するXamarinは、「MimeKit」と「Mailkit」のライブラリ、「Xamarin Mobile」「Xamarin Auth」などを提供する。

 Microsoftは、.Netのさらなるコンポーネントやライブラリを.Net Foundationを通じてオープンソースとしてリリースする予定である。また、商用ベンダーや.Netコミュニティー会員による協力を求めている。.Net Foundation「コミュニティー」の会員には、XamarinのMiguel de Icaza氏をはじめ、Glimpse、Umbraco、IdentityMine、GitHubやその他数社の企業の代表者が名を連ねている。

 Microsoft幹部らによると、.Netを利用する開発者は600万人以上、多様な端末にわたる.Netのインストール件数は18億件にのぼるという。

 またMicrosoftは3日、開発コード名Roslynで知られていた.NET Compiler Platformプロジェクトのエンドユーザープレビュー版を公開した。Roslynには、C#とVBの各コンパイラの次期バージョンに加えて、CaaS(Compiler as a Service)プログラミングインターフェースが含まれる。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]