水産流通のベンチャー企業フーディソンは、エンジニアが技術とアイデアを競い合うソフトウェア開発イベント「水産ハッカソン」を8月2日に東京・築地の同社本社にて開催した。
会場でさばいた魚の寿司を傍らに、水産業界が抱える課題を解決すべく開発中
水産ハッカソンは、魚介類消費量の減少・魚価の低迷・生産者の高齢化などで水産業界が衰退の危機に直面している現状に対し、日本人の食生活の根幹に関わる問題をITの活用で健全化、活性化につなげるために開催された。水産業界においては「おそらく初めて」の取り組みという。
今回は漁師が自ら漁獲した魚を会場でさばいて、寿司にして参加者のランチにふるまわれた
イベントでは、現役漁師をはじめとした水産関係者と、IT企業に在籍するエンジニアやデザイナーなど約30人が参加。水産関係者が直面する課題を説明し、エンジニアが解決するためのサービスの開発に取り組んだ。参加者は、寿司を片手にPCに向かってアプリやサイトを開発し、水産業界の問題を解決するサービスをプレゼンテーションした。
漁師と交流する参加者
プレゼンは8チームが行い、特別賞は、市場価値の低い魚をネットオークションに出して買い手を増やし価値を高めるサイト「Bit Fish」が受賞した。フーディソンは、水産業界に貢献するため、今後も水産ハッカソンを開催するとしている。