大規模なサーバ配備に適したLinux OSを開発するCoreOSは米国時間8月13日、Quay.ioを買収したことを発表した。CoreOSの公式ブログによると、Quay.ioはプライベートなDockerレジストリを提供する初のサービスだという。
Quay.ioのブログによれば、同社は既存顧客に向けて、サービスの開発を続けると述べている。買収を機にCore OSはこれまでの拠点のサンフランシスコ以外に、ニューヨーク市にもオフィスを構えることになる。
買収を受け、Core OSはQuay.ioをベースにした「CoreOS Enterprise Registry」をローンチする。CoreOS Enterprise Registryは、独自のDockerレジストリを運用したいという企業に対するソリューションである。
CoreOS Enterprise Registryには、リッチなユーザーインターフェースやアクセス制御リスト、コンテナを用いるチームのコラボレーションを支援する強力なツールなど、豊富な付加機能が用意されているという。組織内でチームをまとめ、それらのチームがセキュアなかたちで協力して作業できるようにするための権限を割り当てるツールなどが提供されている。
CoreOS Managed Linuxの利用者は、Quay.ioにアクセスすれば、提供されているバージョンを試用できる。また先着1000名までの登録ユーザーは、「Yacht」プランを6カ月間無料で利用できるそうだ。なお、同プランではプライベートなDockerリポジトリを20個まで使用できるという。