「bash」脆弱性対応の「OS X」アップデートは不完全:セキュリティ研究者が指摘

Seth Rosenblatt (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2014-10-02 09:31

 Appleが先ごろ、一部の「Macintosh」コンピュータの制御をハッカーらに奪われる可能性があるとして、「Shellshock」または「Bash」バグとして知られる脆弱性を修正するアップデートを公開した。しかし、セキュリティ研究者らは米国時間9月30日、パッチは不完全で、ある脆弱性が修正されないままになっていると述べた。

 この脆弱性は、Mac用OSソフトウェアであるAppleの「OS X」を含む、UNIXとLinuxを搭載する世界中のほとんどのコンピュータに影響する。25年前から存在していたShellshock脆弱性により、悪質なコードをbashシェル内部で実行することが可能になっていた。bashシェルは、コンピュータにコマンドを実行させるために一般的に使用されるシンプルなインターフェースである。


Rapid7のセキュリティ研究者であるGreg Wiseman氏が、OS Xにおける3つ目のShellshock脆弱性を発見した。
提供:Screenshot by Seth Rosenblatt/CNET

 Appleは29日、2つの脆弱性を修正したが、Rapid7のセキュリティ研究者であるGreg Wiseman氏が、OS Xにおける3つ目のShellshock脆弱性を発見した。同氏によると、Bashの脆弱性をテストするためのスクリプトを実行したところ、(2012年にリリースされた)「OS X Mountain Lion」にAppleのパッチをインストールした後にも、同OSが別の脆弱性にさらされていたことを発見したという。この脆弱性(CVE-2014-7186)は、DoS(Denial of Service)攻撃を可能にする恐れがある。DoS攻撃を受けると、Macはローカルネットワークやインターネットに接続できなくなる。

 Appleにコメントを求めたが回答は得られなかった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 56 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. ビジネスアプリケーション

    生成 AI の可能性を最大限に引き出すためにできること—AI インフラストラクチャの戦略ガイド

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]