「Apache Hadoop」のディストリビューターであるHortonworksが新規株式公開(IPO)を直前に控え、それに関する重要なニュースをいくつか発表した。
米国時間12月1日に米証券取引委員会(SEC)に提出されたHortonworksの登録申請書「Form S-1」の改訂版によると、同社はNASDAQ市場に「HDP」というティッカーシンボル(銘柄コード)で上場する予定であり、IPO時の想定価格は現時点で12ドルから14ドルとされている。
売り出される600万株の普通株式はすべて、Hortonworksの保有分だ。
HortonworksがForm S-1を初めて提出したのは11月のことだが、その内容は最小限にとどまっていた。
Twitterによる2013年9月のIPO申請や、公開自体はまだ足踏み状態となっているBoxのIPO申請など、IT企業による最近のIPO申請で見られるように、時価総額10億ドル未満の企業は「Jumpstart Our Business Startups Act」(JOBS法)に基づき、非公開での申請が可能となっている。
Goldman SachsとCredit Suisse Securitiesが共同で主幹事を、RBC Capital Marketsが幹事を務める予定だ。これら以外にもPacific Crest Securities、Wells Fargo Securities、Blackstone Capital Marketsが副幹事として名を連ねている。
スタートアップ企業のデータベースを提供する「CrunchBase」によると、企業向けソフトウェアベンダーのHortonworksは2011年の設立以来、過去5回の資金調達ラウンドで合計2億4800万ドル以上を調達している。
Hortonworksのエンタープライズプラットフォームは、米Yahooによって開発されたHadoopの初期のテクノロジに基づいた拡張を施すという目的で、Yahooの「Hadoop開発者とエンジニアからなる中核チーム」の支援も受けて開発された。
Hortonworksはこの3年間、数々の大手IT企業の関心を集めてきている。7月にはHewlett-Packard(HP)が、ビッグデータの分析を手がける顧客にねらいを定め、幅広い統合を実施するという提携の一環として5000万ドルを投資している。
大規模なビッグデータ管理においてHadoopが勢いを増すなか、Hortonworksはこの他にも、過去2年にわたって数々の統合に向けた提携を行っている。こういった提携にはEMCのPivotal InitiativeやBMC Software、Red Hat、Accentureなども含まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。