アップル、「OS X」向けに初の自動セキュリティアップデート--NTPの脆弱性に対応

Rich Trenholm (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2014-12-24 07:03

 Appleは米国時間12月22日、ハッカーらに「Mac」の制御を奪われないようにするため、アップデートをリリースした。Mac用アップデートがユーザーの許可を必要とすることなく自動的に適用されるのは、今回が初めてとなる。

 この自動セキュリティアップデートは、新たに発見されたセキュリティ脆弱性CVE-2014-9295からAppleのノートブックとデスクトップを保護するものである。この脆弱性の影響を受けるのは、OS Xとその他のLinuxおよびUnixディストリビューションだ。

 Appleの広報担当者Bill Evans氏はReutersに対し、22日のアップデートを「シームレス」であると表現し、Macユーザーはコンピュータを再起動する必要もないと述べた。

 米国土安全保障省とカーネギーメロン大学のソフトウェアエンジニアリング研究所によって19日に公表されたこのセキュリティ脆弱性にさらされる可能性がある企業は、Appleだけではない。研究者らは、コンピュータのクロックを同期するNetwork Time Protocol(NTP)の中に脆弱性があると警告している。ハッカーはこの脆弱性を利用して、コンピュータを遠隔から制御できる可能性がある。

 Appleのセキュリティアップデートはこれまで、コンピュータユーザーの許可がなければ適用されなかった。同社は、コンピュータを自動的にアップデートする手段を実際には2年前から用意していたが、使用したのは今回が初めてとなった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]