皆さま、こんにちは。西アフリカのセネガル共和国在住、山田一雅と申します。この連載では、日本ではあまり手に入らないセネガルおよび西アフリカのリアルな情報をお届けいたします。
この連載が、西アフリカへの興味および理解を深める一助となりましたら誠に幸いです。これから何卒よろしくお願い申し上げます。初回となるこの記事では、西アフリカの構成やセネガルの特徴などを記します。
なぜいま西アフリカなのか
まずは、地図で西アフリカを見てみましょう。西アフリカは青色の国々、セネガルは赤色の所です。国際連合は、西アフリカを次の16カ国と定めています。ベナン、ブルキナファソ、カーボヴェルデ、コートジボワール、ガンビア、ガーナ、ギニア、ギニアビサウ、リベリア、マリ、モーリタニア、ニジェール、ナイジェリア、セネガル、シエラレオネ、トーゴ(出典:United Nations Statistics Division)。
ビジネスのラストフロンティアとして注目を浴びているアフリカ。アフリカでのビジネスは、先進国と異なり1国当たりの市場規模が小さい事から、地理、言語、治安などを考慮し、地域展開の戦略を練ることが重要です。
ケニアのある東部、南アフリカのある南部、エジプトのある北部には、多くの世界的大企業はもちろんですが、実は数十年以上も前から、同じアジアのインド企業、そして中国企業も積極的にアフリカに進出しています。しかしながら、日本企業の進出は遅々として進んでいません。
ですが、そんなアフリカの中でも、企業の進出が比較的進んでいないため日本にもチャンスがあり、かつアフリカで一番のGDPを誇るナイジェリアを有する大きなポテンシャルを秘めた地域があります。それが西アフリカです。
そんな西アフリカの中でも最西端に位置するセネガル。人口は1413万人。過酷な自動車レース「パリダカールラリー」で有名な首都ダカールは、200万人の人口を擁します。
旧フランス領のため、公用語はフランス語。漁業が盛んで、タコや魚は日本にも輸入されています。日本企業はコマツ、三菱商事など数社が進出していますが、現在日本企業の運営する店舗はありません。一方で、セネガルでも日本および日本製品に関する信頼は厚く、日本メーカーの自動車、PC、デジカメ、固定電話などが売られています。
また、日本料理屋もダカール市内だけで複数ありますが、日本人が経営するお店はなく、韓国人やレバノン人などが経営しています。(今年中に私の友人の日本人が日本料理屋を開業予定です。)
ソニー製品のお店