中国市場に食い込もうとする大手IT企業が数多くあるなか、Oracleは自社のソーシャルクラウドプラットフォーム「Oracle Social Cloud」で、世界で最も普及している2つのソーシャルメディアアプリからのデータを活用できるようにする。
その1つが、TwitterとFacebookをマッシュアップしたものと評されることもある、中国のソーシャルネットワークプラットフォーム「微博」(Weibo)だ。マイクロブログサイトであるWeiboは1億7570万人以上の中国人ユーザーと、80万社にのぼる企業ユーザーを擁する。
2つめが「Instagram」。Instagramは15秒間の動画を投稿できる機能やスポンサーによる写真広告へのサポートを追加するなど、グローバルブランドにとってより魅力的なマーケティングおよび広告チャネルとなっている。
Facebookが所有しているこの写真共有アプリでは、2014年12月時点で約3億人のユーザーが、毎日およそ7000万点の写真や動画を共有している。
Oracle Social Cloudは、自社で培ってきたソーシャル関係管理(SRM)を足がかりにするとともに、ここ数年間で実施した複数の企業買収で競争力を高めてきている。同社はOracle Social Cloudが、ソーシャルリスニングやソーシャルエンゲージメント、ソーシャルパブリッシング、ソーシャルアナリティクス、ソーシャルコンテンツ、ソーシャルアプリのためのクラウドベースのワンストップショップであるとうたっている。
Oracleは、WeiboとInstagramへのサポートを追加するにあたり、米国時間3月13日の発表で、複数のソーシャルメディアプラットフォームを利用する成人のインターネットユーザーは2013年の42%から2014年には52%に増加したというPew Researchの最近の調査結果を引用し、ソーシャルメディアチャネルの断片化が進んでいることを指摘した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。