3.味わい
おめでとうございます、これでようやく飲めます。まずはひと口、口に含んだ時の香りと味わいを確かめます。ワインを口の中で転がして、ワインが舌全体に行き渡らせたり、唇をかすかに開いて空気を含ませたりしてもかまいません。
『ワインテイスティングバイブル』(ナツメ社)
「シュルルルー」と音を出してテイスティングしてると、妙に玄人っぽいのですが、個人的には「えっ、この人プロなの?」と少し構えてしまいます。レストランなどでは時と場合を選んだ方が無難かも。
甘み、酸味、苦み、アルコール感、バランス、余韻などチェックすべきポイントは色々あるのですが、もっとディープに知りたい方は、谷宣英著『ワインテイスティングバイブル』(ナツメ社)を読んで下さい。
以上の色、香り、味わいから、そのワインの個性を判断していきます。判断というと難しそうですが、私の場合は「今まで飲んだ、どのワインと似てるかな」とワインの記憶を辿っている事が多いです。ワインのデータベースって、味の記憶の集合体だと思うんです。
ソムリエの名言
ルイ・ロデレール_クリスタル
とまぁ、テイスティングのキホンを一応書き連ねたものの、これはあくまで教科書的な話。「グラスをまわすと、振動によってワインがダメージをうける」と、スワリングしない方もいますし、ワイングラスで飲まないといけないわけでもない。
「ルイ・ロデレールのクリスタル(高級シャンパーニュの代表的な銘柄)は、ボトルを見ながら飲むから美味しい」と名言を残した名ソムリエがいますが、ワインをイメージで飲むことも、楽しみ方の1つ。お祝いにはシャンパーニュ、エロティックにキメたい夜には、熟成したブルゴーニュ、など気分でワインを選べるようになれば、粋なオトコの仲間入りです。