世界最大級のアップル博物館が開館へ--動く「Apple II」や「eMate」も

Raffaele Mastrolonardo (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル 2015年05月02日 07時30分

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 雑学クイズ:世界最大の規模となるであろうApple製品のコレクションがあるのは、どこだろうか。ヒント:それはサンフランシスコでもシリコンバレーでもない。もっと言えば、米国内でさえない。

 実のところ、機能するApple製品を集めた世界最大規模のコレクションの1つを見たければ、サヴォーナまで行かなければならない。サヴォーナはイタリア北西部の海岸沿いにある、人口6万人の町だ。クラウドファンディングキャンペーンの成功もあり、2015年秋までには、この町の港エリアに、Steve Jobs氏によって作りだされた会社のテクノロジを専門に扱うものでは世界最大だと設立者らが主張する博物館が開館する予定だ。

 コレクションは1万点以上からなり、1000基以上のコンピュータ、244台のモニタ、152台のプリンタ、1330台のハードディスクやキーボード、マニュアルが含まれている。

 ハードウェアやソフトウェアは、Apple史上のあらゆる時代から集められているが、コレクションの大半は「iPod」以前の時代のものだ。

 来館者は、「Apple I」の複製品を見たり、実際に機能する「Apple II」や「Apple III」のさまざまなモデルに触れたりできるようになる。さらに興味深いのは、「Newton」OSを搭載した「eMate 300」を見られることだ。教育市場向けに開発されたeMateは短期間で製造中止になってしまったが、そのデザインは「iBook」の第1世代に影響を与えた。

 この博物館を運営する非営利団体All About Apple ONLUSのバイスプレジデントであるAndrea Palermo氏は、米ZDNetに「コンピュータサイエンスとAppleの歴史に関係あるものはなんでも歓迎だ」と語った。

 Palermo氏や、同団体の他のメンバー10数名にとって、博物館の開館は、数々の障害に直面してきた物語のハッピーエンドを意味する。過去5年間、煩雑な手続き上の問題によって、毎日開館できるような場所へ博物館を移転させられなかったため、コレクションは一般公開されていなかった。

 Apple本社のあるクパチーノから7000km離れた定拠点へと同博物館が移動するのに先だち、Palermo氏は「かなり時間がかかったが、ようやく日の目を見ようとしている」と述べた。

 この博物館の開館は、13年前に始まった旅の終着点だ。

 コレクションの中核をなしているのは、サヴォーナでApple製品を販売していた小売店から出た、売れ残りの在庫である。

 2002年にこの店が人手に渡ると、新しい経営者は古い製品を処分することに決め、当時この店の顧客への技術サポートを行っていたソフトウェア開発者のAlessio Ferraro氏に、それらを提供することにした。

 現在はAll About Apple ONLUSのプレジデントであるFerraro氏は、この贈り物を受け取ると、そのマシン類をコレクターに売るのではなく、数人の友人とともに、こうした旧式のマシンを全て展示できる場所を探すという、驚くようなアイデアを思いついた。

 その店が必要としなくなったコンピュータや他の周辺機器類は、初めはクイリアーノにあるFerraro氏の両親の家の屋根裏で保管されていた。クイリアーノはサヴォーナの近くの田園地帯にある小さな村だ。「個人のスペースだったが、それでも時々は公開日を設けたり、訪問者に対応したりしていた」(Ferraro氏)

 この博物館が初めて正式に近い形になったのは、2005年のことだ。クイリアーノの村長が、数多くのコンピュータやキーボード、ノートブック、プリンタを、地元の小学校の地下室で展示してよいと言ってくれたのだ。「われわれはその学校の展示室を毎週木曜日に公開していた。また製品について説明するイベントも何度か開催していた」(Ferraro氏)

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