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セキュリティの懸念高まる産業用制御機器

世界最大級のアップル博物館が開館へ--動く「Apple II」や「eMate」も - (page 2)

Raffaele Mastrolonardo (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2015-05-02 07:30

 イタリアの小さな村の学校と、米国最大級のハイテク企業の歴史という組み合わせは奇妙に思えたが、うまくいった。

 Appleと、この不思議な小さな博物館の人気がともに高まるなか、コレクションはその後5年間、同じ場所にあった。一方、寄付が着実なペースで集まり始め、博物館にいくつものユニークな展示物をもたらした。なかには、コンピュータ製品ではないものもあった。例えば、その1つが、Apple Iの開発当時にSteve Wozniak氏の持ち物だったと考えられている、金属製の道具箱だ。そのほか、「apple computer inc」と書かれた1977年の手塗りの看板もある。

 「こうしたものは全て、われわれの活動に賛同してくれる特別な人々から寄付されたものだ。こうした人々はオークションで競り落としたものを、自分の家に置く代わりに、そのままわれわれに寄付してくれる」(Palermo氏)

 ハードウェアの寄贈が増えると、必要なスペースも増えた。同博物館は、展示する製品を保管するだけでなく、コレクションを実際に機能させ続けるための交換用部品を確保するために、何百台もの壊れたマシンも保管しておかねばならなかったからだ。

 こうしたことを考えて、All About Apple ONLUSは2010年にサヴォーナ大学と協定を結んだ。サヴォーナ大学はこの博物館を同大学のキャンパス内に開設するよう申し出た。一方、地元の銀行が博物館の建設と移転の作業のための資金を提供した。

 Ferraro氏やPalermo氏、そして彼らの友人にとっては、夢がかなったように思えた。そして、イタリアの事務手続きの複雑さがなければ、それは実現していたかもしれない。この協定を前に進めるには、サヴォーナ大学のキャンパスを所管するジェノバ大学からの承認が必要だった。しかし、この承認は得られず、コレクションの定拠点がないままになり、その状況が現在まで続いていた。「あちこちで何度か展示会を開いたりしたが、最終的な場所を見つけるという目標を達成できずにいた」(Palermo氏)

 5年経ち、ついにサヴォーナの港湾地区に新しい拠点が見つかった。博物館は2015年秋にその刷新された場所でオープンすることになっている。

 この解決策に、All About Apple ONLUSのメンバーは喜んでいる。プロジェクトがあるべき場所で進められることになるからだ。

 「われわれが場所を探しているという話が広まると、ミラノやジェノバといった大都市へ移るという提案も受けた。そうすれば、もっと注目が集まったかもしれないが、最終的にわれわれはこの町にとどまることを決めた。これはサヴォーナで生まれたアイデアだ。それに、われわれはみなこの地域に暮らしているため、われわれが生み出した博物館により近いところにいられる」(Ferraro氏)

 この博物館を運営している同団体のメンバーが自分たちの仕事を誇りに思っているのは当然のことだ。なんと言っても、彼らはガジェットやコンピュータサイエンス、そしてもちろんAppleが大好きなのだから。そんな彼らにとって、2005年にAppleが連絡してきた時は最高の瞬間の1つだった。Appleは後に、本社を訪ねてくるように彼らをクパチーノに招待した。

 「それは、われわれの努力が認められたということだ」とFerraro氏は言う。しかし、その関係は長続きしなかった。以来、少なくとも公式には、この博物館とAppleの間にそれ以上のやり取りはない。Palermo氏は「何人かの従業員とはまだ連絡を取っているが、彼らは私たちに個人の範囲でしか接してくれない。現在のAppleは、自分たちの過去には興味がないようだ」と言う。そうかもしれない。しかし間違いなく、クパチーノから数千キロ離れた場所には、Appleの過去の歴史に何よりも興味を抱く、コンピュータサイエンスの熱心な愛好者グループがいる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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