IBM、「X-Force Exchange」で膨大なサイバーセキュリティ情報を公開

Zack Whittaker (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-04-20 10:42

 IBMは米国時間4月16日、深刻化の一途を辿るサイバー攻撃の脅威に対抗するためのクラウドプラットフォーム「X-Force Exchange」の立ち上げを発表した。IBMはX-Force Exchangeを通じて、同社がその広範な活動範囲から長年にわたり蓄積してきたサイバーセキュリティに関する天文学的な規模のデータを、必要とする企業や組織に開示する。

 IBM SecurityのゼネラルマネージャーであるBrendan Hannigan氏によると、X-Force Exchangeの最終的な狙いは、IBMの先導でサイバー脅威に対抗するためのグローバルな企業ネットワークを構築することにあるという。

 X-Force Exchangeは企業向けのクラウドプラットフォームとして運用される。参加企業は、IBMが2億7000万台のコンピュータと、250億件の情報源(ウェブページ、画像、迷惑メール、フィッシングメールなど)から20年にわたり収集および蓄積してきた、700テラバイトを超える未加工データにアクセスできる。また、参加企業はX-Force Exchangeを通じて、現在進行中のサイバー攻撃や最新の脅威を発見および警告するために必要と思われるあらゆる情報を追加、取得、共有できる。

 オバマ政権は先ごろ、増加するサイバー脅威に対抗するには政府と民間が一丸となる必要があるとして、企業にサイバーセキュリティ情報の共有を呼びかけ、関連する法案を提出したが、IBMのX-Force Exchangeはその動きと時を同じくして開始されることになる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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