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記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」

MSがソフトバンクからSurface 3を売る明確な理由

羽野三千世 (編集部)

2015-05-22 13:03

 日本マイクロソフトとソフトバンクモバイル(SBM)の戦略的パートナーシップにより、Microsoftのタブレット新製品「Surface 3」の4G LTE対応版は、日本市場ではSBMが独占販売することが発表された。

 個人向けの販売チャネルは、ワイモバイルショップ、ワイモバイルオンラインストア、ワイモバイル取扱店、およびヨドバシカメラやヤマダ電機などの大手家電量販店10社。LTE対応版Surface 3はSIMフリーであり、端末単体での購入も可能だが、「Y!mobileの回線契約とのセット販売を推奨する方針」(日本マイクロソフト)だとする。また、法人向けにはSBMの法人営業部隊が、SBMの回線契約とセットで提供する。

 日本マイクロソフトはなぜ、SIMフリーのLTE対応版Surface 3をSBM1社と提携して販売するのか。その理由は、端末の仕様を見ると腹落ちする。

auとドコモのプラチナLTEには非対応


Microsoft ジェネラルマネージャー Surface & Windows Hardware セールス&マーケティング担当 Brian Hall氏

 日本マイクロソフトが、LTE対応版Surface 3を国内初披露した5月19日の発表会の場で、Microsoft ジェネラルマネージャー Surface & Windows Hardware セールス&マーケティング担当のBrian Hall氏は、「LTE対応版Surface 3はSBMのLTE回線に最適化した」と発言した。また、ソフトバンクモバイル 専務取締役のEric Gan氏も、「2014年9月から、Microsoftと一緒にLTEやチップの設計から、販売計画の立案まで行った」と述べている。


ソフトバンクモバイル 専務取締役 Eric Gan氏

 しかし、その後の取材で、日本マイクロソフトは、「Surface 3のハードウェアはグローバル共通モデルで展開している」とし、Surface 3が対応するLTE周波数帯が、特に日本市場向けにカスタマイズされていないことを認めている。

 Surface 3のハードウェアの仕様を見ると、対応するLTE周波数帯は、band 1(2.1GHz帯)、band 3(1.9GHz帯)、band 7(2.6GHz帯)、band 8(900MHz帯)、band 20(800MHz帯)の5つ。SBM主力のLTEバンドであるband 1、ワイモバイルの主力LTEバンドのband 3、SBMのプラチナLTEバンドのband 8が包含されている。

 その一方で、auの主力LTE周波数帯であるband 18、NTTドコモのプラチナバンドであるband 19は含まれていない。Surface 3にauとNTTドコモのSIMを刺しても、LTEをフルスペックで利用することはできない。

 Brian Hall氏の言う「Surface 3はSBMのLTE回線に最適化した」は事実ではなく、“Surface 3に最適な日本の通信キャリアとしてSBMを選んだ”というのが本当のところだろう。

 ちなみに、Appleが2014年10月に発売したiPad Air 2の対応LTE周波数帯は、Band 1/2/3/4/5/7/8/13/17/18/19/20/25/26/28/29/38/39/40/41――の20個。当然、国内3キャリアのプラチナLTEバンドを包含している。

 Surfaceシリーズで初めて登場したLTE対応モデル。通信機能に関しては、伸び代が大きい仕上がりと言える。

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