「Java」をめぐるオラクルとグーグルの法廷闘争、2016年まで続く可能性が濃厚に

Rachel King (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-08-03 11:49

 果てしなく続くように思えるOracleとGoogleの法廷闘争で、新たな審理がほぼ不可避になった。

 両社が調停を通して和解しないのであれば(Reutersが米国時間7月30日に裁判所から報じたところによると、和解の可能性は極めて低いという)、残された唯一の問題は、審理がいつになるのかということだ。

 31日朝に発せられた訴訟管理命令で、両社は、8月6日までに正式な申し立てを行うことを求められている。この中で、OracleとSAPの訴訟の裁定に、本裁判も従うべきかを判断する材料の提出も求められている。

 その後、8月21日までに、Appleとサムスンの訴訟で専門家として証言するよう要請された経験を持つJames Kearl博士が報告が行う。Kearl博士は以前より本訴訟で裁判所から鑑定人に選任されている。

 両社はKearl博士の証言を不適格とみなしたければ、9月10日までに申し立てを行う必要がある。

 開示手続きは12月まで続く予定で、2016年までさらに多くの専門家が意見を提出する。

 しかし、提出書類によると、最初の審理を担当したWilliam Alsup判事のスケジュールが埋まっているため、2回目の審理は早くても3月28日まで開始されない予定で、遅ければ9月12日まで延期される可能性もあるという。

 北カリフォルニア連邦地方裁判所への差し戻しの前、Googleは連邦最高裁判所での訴訟の審理を求めたが、失敗に終わっている。

 Googleは概ねOracleに有利な裁定が下された2014年5月の判決を上訴したが、連邦最高裁判所をそれを棄却した。

 本訴訟の主な争点は、Googleが「Android」モバイルOSで37の「Java」パッケージを使用していることだ。これらのパッケージは著作権法の下で保護されている、とSun Microsystemsを買収したOracleは主張する。

 Oracleは、Androidの世界モバイル市場における支配的な地位が2012年の最初の公判以降、急速に拡大し始めた(訴訟が最初に提起された2010年以降は言うまでもなく)と主張し、10億ドルもの損害賠償金を求めている。

 GoogleによるJavaの使用はフェアユースの下で保護されている、と同社は繰り返し反論している。この主張によって、同社はサンフランシスコで行われた最初の公判を切り抜けたが、その後の上訴で、同社の言い分はより細かい精査を受けている。

Oracle v. Google: Case Management Dates

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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