Citrix Systemsは米国時間11月17日、「GoTo」ブランドで提供する事業を別の企業としてスピンオフする計画を発表した。これは同社のエンタープライズ事業へのフォーカスと正社員、契約社員合計1000人規模のリストラの一環である。
Citrixは10月、戦略的な方向性を探るとして暫定最高経営責任者(CEO)にRobert Calderoni氏を任命した。Calderoni氏は、次のように述べていた。
われわれのリトマス実験は単純だ。製品への投資や機能が戦略に直結しているのなら維持したり、大きな投資をしたりする。戦略に直結しないならエクジットし、段階的に廃止するか撤退する。
17日のCitrixの発表内容は以下の通りだ。
- GoToをスピンオフし独立した企業として運営する。GoToの年商約6億ドルで、Citrixのモビリティアプリ事業部のゼネラルマネージャーChris Hylen氏がCEOに就任する。スピンオフは2016年第2四半期の予定。
- Citrixのエンタープライズ事業にリソースをフォーカスする。ここでは「XenApp」「XenDesktop」「XenMobile」「ShareFile」「NetScaler」が対象となり、それ以外の製品はカットして技術は戦略的製品として統合する。マーケティングの取り組みを強化する目的で、最高マーケティング責任者(CMO)にSAP出身のTim Minahan氏を任命した。
- GoToのスピンオフとは別に、正社員と契約社員を合わせて1000人解雇する。リストラは2015年12月から2016年1月にかけて行われる。
これらが完了すると、年2億ドルのコストを削減でき、このうち75%を会計年度2016年に計上できるとしている。従業員の退職に関連したコストは、2015年第4四半期から2016年に6500万ドルから8500万ドルが計上される見込みだ。
刷新の後、Citrixは2016年の売上高は1%〜2%増、営業利益率はGAAPベースで17%、非GAAPベースデ28%以上と予想している。非GAAPベースでの1株あたり利益は4.4ドル〜4.5ドルを見込む。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。