サイバー攻撃の脅威が日に日に高まる一方で、インターネットに接続する端末の数は今後増え続ける。
IoT(Internet of Things)にかかわる「モノ」の数は、2015年で250億、2020年には500億に達すると予想されている。すでに車載の組み込みOSがハッキングされたり、防犯カメラの制御システムが乗っ取られて画像が盗まれたりといった脅威が現実になっている。
ZDNet.comを含む米メディアでも、2016年に顕在化する課題の1つとして、IoTのセキュリティを挙げている。
IoTの場合、容量の問題もあり、すべてのデバイスにセキュリティ機能を組み込めるとは限らない。CPUやメモリ性能によって、セキュリティ機能に制限が生じることが考えられる。デバイスとサーバとの間でやり取りする際の、データと相手先が「本物かどうか」を確認する必要がある。
2015年に起きた年金機構における情報漏えいを筆頭に、サイバー攻撃の脅威を改めて認識せざるを得なくなっているだけでなく、今後もさまざまな要因がセキュリティ対策を難しくしていく。
ZDNet JapanとTechRepublic Japanはこうした背景で、企業のセキュリティ対策の方向性をゼロベースで考えるためのセミナーを2月3日に開催する。
基調講演には、小学生のころからサーバをいじりはじめ、現在はセキュリティ・キャンプ実施協議会 顧問 兼 実行委員も務める25歳、ゲヒルンの石森大貴氏が登場。「システム管理者、経営者、攻撃者 それぞれの立場から見る戦いの動機と心理」をテーマに話す。
特別講演を、以前ZDNet Japanの座談会「大手企業の責任者に聞く--サイバー攻撃対策の実態」にも登壇してもらった、サッポロホールディングスのグループリスクマネジメント部 グループリーダー、芝﨑章太郎氏が担当する。セキュリテイのレベルアップについて、システムでの防御だけでなく、同氏のこれまでの経験や情報を基に、運用管理における実践的な対策を話してもらう予定だ。
また、セキュリティ脅威との戦いの最前線にいるセキュリティ企業にも、具体的な解決策を提示してもらう。
2016年のセキュリティ対策の方向性を考える上で、見逃せない内容となっている。ぜひ現地に足を運び、聴講してもらいたい。登録はこちらへ。