Microsoftが「Most Valuable Professional(MVP)」アワードプログラムを変更する。コンシューマー製品寄りのMVPを新たなインフルエンサープログラムへと「今後数カ月で」移行する計画だ。
Microsoftが現在のMVP宛てに送った電子メールによると、開発者とIT技術者向け以外の分野のMVPは、各製品チームが運営する新たなインフルエンサープログラムへと移行するという。
つまり、「Xbox」「ID@Xbox」「Bing Ads」「Windows and Devices」「Windows Experience」「Windows Phone」「Consumer Security」「Surface」のMVPは、その新しい未発表のプログラムに移行することになる。「Office」関連のMVPは、その開発者やIT技術者に特化した性質から、既存のMVPアワードプログラムに残る。
MicrosoftはMVPプログラムを1993年に開始。2015年10月時点で4000人のMVPを擁する。MVPは、Microsoftの技術を他者が利用するのを支援することで、その称号を授与されている。その方法として、オンラインフォーラムや他のソーシャルチャネルへの貢献、記事や書籍、カンファレンスなどイベントでの活動が挙げられる。
筆者がMicrosoftにこの変更について取材すると、広報担当者は以下のコメントを提供した。
「MVPプログラムは消費者へのインフルエンサープログラムとして誕生したが、徐々に開発者とIT技術者向けに特化したものへと変わってきた。当社は現在、Xbox、ID@Xbox、Bing Ads、Windows&Devicesのアワードを各製品チームに直接サポートさせることで、この変更を正式化しようとしている」
この変更の前、同社は2015年10月にMVPプログラムを変更し、「クラウドファースト、モバイルファースト」のスローガンに沿った内容にした。その際、開発者とIT技術者に関連したMVPの受賞分野を、従来の36の技術専門分野から、オープンソース技術を含めた90種類の活動領域から構成される10の受賞カテゴリーへ変更している。
Microsoftが中核的な生産性ソフトウェアやサービスの事業にますます注力していることを考えると、MVPプログラムの変更は理にかなっている。
Windows IT ProでRod Trent氏は、MVPプログラムの変更は2016年7月1日から適用されると報じている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。