マイクロソフト、MVPプログラムを変更へ--開発者とIT技術者向け製品にフォーカス

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-03-14 10:04

 Microsoftが「Most Valuable Professional(MVP)」アワードプログラムを変更する。コンシューマー製品寄りのMVPを新たなインフルエンサープログラムへと「今後数カ月で」移行する計画だ。

 Microsoftが現在のMVP宛てに送った電子メールによると、開発者とIT技術者向け以外の分野のMVPは、各製品チームが運営する新たなインフルエンサープログラムへと移行するという。

 つまり、「Xbox」「ID@Xbox」「Bing Ads」「Windows and Devices」「Windows Experience」「Windows Phone」「Consumer Security」「Surface」のMVPは、その新しい未発表のプログラムに移行することになる。「Office」関連のMVPは、その開発者やIT技術者に特化した性質から、既存のMVPアワードプログラムに残る。

 MicrosoftはMVPプログラムを1993年に開始。2015年10月時点で4000人のMVPを擁する。MVPは、Microsoftの技術を他者が利用するのを支援することで、その称号を授与されている。その方法として、オンラインフォーラムや他のソーシャルチャネルへの貢献、記事や書籍、カンファレンスなどイベントでの活動が挙げられる。

 筆者がMicrosoftにこの変更について取材すると、広報担当者は以下のコメントを提供した。

 「MVPプログラムは消費者へのインフルエンサープログラムとして誕生したが、徐々に開発者とIT技術者向けに特化したものへと変わってきた。当社は現在、Xbox、ID@Xbox、Bing Ads、Windows&Devicesのアワードを各製品チームに直接サポートさせることで、この変更を正式化しようとしている」

 この変更の前、同社は2015年10月にMVPプログラムを変更し、「クラウドファースト、モバイルファースト」のスローガンに沿った内容にした。その際、開発者とIT技術者に関連したMVPの受賞分野を、従来の36の技術専門分野から、オープンソース技術を含めた90種類の活動領域から構成される10の受賞カテゴリーへ変更している。

 Microsoftが中核的な生産性ソフトウェアやサービスの事業にますます注力していることを考えると、MVPプログラムの変更は理にかなっている。

 Windows IT ProでRod Trent氏は、MVPプログラムの変更は2016年7月1日から適用されると報じている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  3. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  4. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

  5. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]