Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間3月15日、中規模企業向けの新たなハイパーコンバージド製品「Hyper Converged 380(HC 380)」を発表した。これはコンピュート機能と、ソフトウェア定義ストレージ機能、仮想化機能を1つにしたアプライアンスであり、5回のクリックで仮想マシンを配備できるインターフェースが特色だ。
HC 380は同社の「HPE ProLiant DL380」サーバをベースにしており、中規模企業や、遠隔地にオフィスを構えている企業に向けた製品となっている。
HPEのアプローチは、エンドツーエンドのサポートを提供するとともに、サードパーティーソフトウェアではなく自社のアプリケーションやテクノロジを用いるというものだ。同社は、垂直統合型のアプローチによって、コストの削減とアプリケーション処理速度の高速化が可能になるとしている。
HPEはこのシンプルさを実現するために、サードパーティーの製品ではなく、自社のソフトウェアやファームウェア、テクノロジに目を向けた。HC 380は同社以外の製品とも連携可能だが、同社のコンバージドデータセンターインフラ製品開発担当バイスプレジデントであるPaul Durzan氏は、一貫したエクスペリエンスでシンプルなタスクを実行できることが求められていると述べている。
HC 380には以下の機能が含まれている。
- 仮想マシンを配備するための「HPE OneView」
- ソフトウェア定義アーキテクチャを管理するための「HPE StoreVirtual VSA」
- 仮想マシンに対する容量の分析や、リソースの割り当て、過剰なプロビジョニングの抑止を行う「HPE Cloud Optimizer」ツールによるアナリティクス機能
新製品の価格はまだ発表されていない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。