Cisco Systemsは米国時間3月22日、IoT関連の新興企業Jasper Technologiesの買収を完了したと発表した。Ciscoは、14億ドルで買収する意向を2月3日に発表していた。
Ciscoはこれを機に、Jasperの創業者であるJahangir Mohammed氏を責任者とするIoTクラウド事業部門を新たに設立し、JasperのIoTスタックやソフトウェアポートフォリオを活用していくという。
またCiscoは2015年11月に、ドイツのケルンに拠点を置くParStreamも買収している。ParStreamは、ネットワークに接続されていれば、どこからでもほぼリアルタイムで、大規模なIoTデータを分析できるデータベースを提供している。
大局に目を向けると、今回のIoT部門の新設は、同社が実施している組織再編の一環でしかない。
Ciscoの最高経営責任者(CEO)Chuck Robbins氏は従業員に宛てた電子メールのなかで、同社の主要成長分野に基づいて、エンジニアリング部門を4つに分割すると発表していた。これらの分野とはネットワーク、クラウド関連のサービスおよびプラットフォーム、セキュリティ、アプリケーションおよびIoTだ。
Robbins氏によると、エンジニアリング部門を分割することで、迅速な製品開発が可能になるとともに、販売部門やサービス部門、マーケティング部門との連携をより密接にできるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。