Microsoftは今週、サンフランシスコで開催中の「Red Hat Summit」で、Red Hatとの提携による新しい成果をいくつか発表する。
Microsoft幹部陣は「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)で動作する「SQL Server on Linux」のデモを、米国時間6月30日に披露する予定だ。Microsoftは次のSQL Server on Linux製品を2017年中頃までに提供する予定であることを3月に発表している。現行のSQL Server on Linuxのプライベートプレビュー版は「Ubuntu」でのみ動作する。しかし、今後SQL Server on Linux(「SQL Server 2016 on Windows」のサブセット)はRHELを含む複数のLinuxディストリビューションで動作するようになると、Microsoft幹部陣は2016年に入ってから述べていた。
Microsoft関係者は27日、Red HatがRHELで動作する「.NET Core 1.0」のサポートを開始したことも明らかにした。また同日、.NET Core 1.0と「ASP.NET Core 1.0」の一般提供を開始した。
簡単におさらいしておくと、.NET Core 1.0はかつて「.NET 5」として知られていた技術で、ASP.NET Core 1.0は以前「ASP.NET 5」として知られていた技術だ。Microsoftは2016年に入ってこれら2つの製品を改称し、ライブラリ/ランタイムとツール群を別々に提供に提供するようになった(「Visual Studio 2015 Update 3」も27日にリリースされた。「.NET Core 1.0 RTM」には同ツールが必要だ)。
27日のRed Hat Summitで、Microsoft関係者は新しい「Azure Resource Manager」テンプレートをGitHubで公開したことも発表した。Microsoftの27日のブログ記事によると、このテンプレートは「Red Hatの『OpenShift on Red Hat Enterprise Linux』を『Microsoft Azure』にデプロイするプロセスを簡素化するため、開発者はOpenShiftを使って、Azureでアプリケーションの開発、ホスト、スケールを迅速に行うことができる」という。
2015年11月まで、MicrosoftがAzureでサポートするLinuxディストリビューションのリストにRed Hatは含まれていなかった(その時点で、Ubuntuや「CentOS」「Oracle Linux」「SUSE Linux Enterprise」「openSUSE」は既にリストに含まれていた)。MicrosoftとRed Hatは、両社間の特許契約をともなう提携を11月4日に発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。