5.継続的なモニタリング、コントロール、コミュニケーション
事業戦略に合わせてプロジェクトが開始されたあと、そのまま放っておくべきではない。すべてのタスクや成果物が事業目標に合致しているかを常に吟味し、全体の整合性が取れているかを確認し続ける必要がある。プロジェクトマネージャーが定期的に経営幹部とオープンに対話することは、何らかの不足や、これまで見逃されていたり、文書化されていなかった整合性が取れていない要件を発見するよい機会になる。
基本的な条件が変化した場合、時間や資源の無駄を減らすために、プロジェクトの進行に関わる変化をなるべく早めに把握することが望ましい。要件に変更があった場合には、適切な利害関係者とコミュニケーションを取ることも、誤解や不満のリスクを減らす上で重要だ。独りよがりに陥ってはならない。
6.不測の事態を計算に入れる
過去のプロジェクト(自分のもの、他人のものを問わず)から学んだ教訓は、手痛いミスを繰り返す可能性を減らすために役立つ。時間を取って業界、規模、複雑さなどの点で似たプロジェクトをレビューし、発生した問題の原因を見極めるべきだ。その後、不測の事態が起こることを計算に入れて、十分な時間と資源を用意すること。
ギリギリのスケジュールを組むことは、大きな失敗の原因になる可能性がある。バッファは最終的に、利害関係者を失望から守るメカニズムとして機能する。
7.何を知らないかを把握する
プロジェクト管理の経験や知識がどれだけあっても、すべてを知ることはできないし、すべての分野のスキルを身につけることもできない。プロジェクトマネージャーが他の人のアドバイスや手助けを求めるのは賢明なことだ。これによって、プロジェクト管理の新たな側面について学び、力を付け、メンタリングを受けることができ、最終的には不必要なミスが起こるリスクを減らすことに繋がる。
それに加え、プロジェクトリーダーは、自分のプロジェクトだけでなく他のプロジェクトからも教訓を学び、その内容を文書化しておくべきだ。
備えあれば憂い無し
あらゆる状況に備えることはできないが、十分な計画と準備は、プロジェクトの失敗を防ぐために大きな力になる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。