編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」

Macを狙う新マルウェア「OSX/Keydnap」--パスワードが盗まれるおそれ

Charlie Osborne (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2016-07-11 10:27

 ユーザーのパスワードを盗む目的で「Mac」を標的としてシステムに侵入する新種のマルウェアが野放しになっていることが、研究者によって明らかにされた。

 ESETの研究者によると、「OSX/Keydnap」と名付けられたこのマルウェアは、「OS X」のキーチェーンの中身を盗むことを目的としており、恒久的なバックドアを被害者のシステムにインストールするという。

 OSX/Keydnapには、珍しい特徴がいくつかある。ダウンロードされたOSX/Keydnapは、無害な.txtファイルや.jpgファイルに偽装された実行ファイルを含む.zipファイルとして姿を現す。しかし、ファイルの拡張子の最後にスペース(空白)が含まれているので、そのファイルをダブルクリックすると、「Preview」や「Text Edit」ではなく「Terminal」アプリが起動し、ペイロードが実行される。

 その後、バックドアが作成される。バックドアは「LaunchAgents」ディレクトリへのエントリを追加し、システムを再起動しても消滅しない。

 ひとたびバックドアが設置され、リモートの攻撃者がシステムへのエントリを確保したら(これにより、攻撃者がセッションを乗っ取り、被害者を監視することも可能になる)、OSX/KeydnapはOS Xのキーチェーンに狙いを定め、パスワードと内部に保存されたキーを盗む。

 このコンポーネント(マルウェアの作成者はこれを「Keychaindump」と呼ばれるGitHubレポジトリから入手した)はその後、Appleの「securityd」のメモリからキーチェーンの暗号解読キーを探し出す。

 マシンへのルートアクセスを取得するため、OSX/Keydnapはユーザーを騙して、アカウント認証情報を入力させようと試みる。研究者は次のように述べている。

 「Keydnapは、ユーザーに認証情報を求めるウィンドウを開く。このウィンドウは、通常、OS Xでアプリケーションが管理者権限を必要とするときに表示されるものにそっくりだ」

 「被害者がこれに引っかかって認証情報を入力すると、それ以降、バックドアがルートとして動作するようになり、被害者のキーチェーンが盗まれてしまう」

 被害者の認証情報へのアクセスに成功したら、OSX/Keydnapは「Tor」を使って攻撃者のC&Cサーバに接続し、その情報の転送や新たな命令の受信を行う。

 ESETによると、OSX/Keydnapの感染経路は不明だという。また、標的となったマシンでGatekeeperが有効になっていればこのファイルは実行されず、ユーザーへの警告が表示される。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]