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海外コメンタリー

IIoT分野での存在感を高めるGEデジタル--買収や提携強化でエコシステム拡大

Stephanie Condon (ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2016-11-22 06:30

 GEは米国時間11月15日、Bit StewとWise.ioの買収を発表した。この2社の買収は、GEの産業用モノのインターネット(IIoT)分野の製品を、エッジでの処理能力と機械学習の面で強化することになる。どちらも、IIoT分野の競争力を高める上では極めて重要だ。

 この買収に関する情報は、「Minds + Machines」カンファレンスで発表されたものだ。同時に、GEのIIoTプラットフォームである「Predix」に関する新情報も発表された。また、Predixでアプリを開発する独立系ソフトウェア開発会社向けの協力プログラムについても発表されている。このプログラムのスタート時点でのパートナー企業には、Box、Pitney Bowes、Ericssonなどの名前が挙がっている。

 GEはこれらの買収や提携によって、Predixのエコシステムを固め、デジタルインダストリアルの世界的なリーダーとしての地位を盤石にすることを狙っている。GEによれば、同社の産業用ソフトウェア分野での事業は急速に成長しており、2016年はソフトウェア事業の売上20%増が目標だという。

 GE Digitalの最高経営責任者(CEO)Bill Ruh氏は、米ZDNetに対して、GEはデジタル化に野心的に取り組んでおり、世界のあらゆる場所を網羅していると述べている。同社が関心を持っている地域には、米国、欧州(特に英国、ドイツ、フランス)、中国、日本、シンガポール、中東、インドが含まれる。

 「これは成熟産業か、新興産業かというような問題ではない。どうすれば今より少しでもコストをかけずに地中から石油を汲み上げられるか、どうすれば電気を安定的に、最も安く供給できるかといった種類の問題だ」と同氏と述べている。IIoT市場の将来性は、単純に「業務の生産性を向上させる必要性や、機械からさらに多くの価値を引き出す必要性を反映したものだ」とRuh氏は言う。

 GEは、産業機械の価値を最大限に引き出すための、産業機械をエッジからクラウドに接続する製品の充実を図っている。このような中、同社は資産集約型産業向けデータ統合プラットフォームプロバイダーBit Stewの買収を発表した。Bit Stewの技術をGEの「アセット・パフォーマンス・マネジメント」(APM)ソリューションとPredixに統合することで、大量のデータを情報の発生源で組織化しようとする産業界の企業を支援しやすくなる。

 また、予測的インテリジェンス技術プラットフォームを提供しているWise.ioの買収で、GE DigitalはPredixプラットフォームでの先進的な機械学習機能と、データサイエンス機能の開発を加速できるようになる。機械学習は、市場をリードする方法を模索する産業界の顧客企業にとって「コアコンピタンス」になる、とRuh氏は言う。

 企業が市場をリードするには、保有しているデータを組織化する必要があり、組織化されたデータは「その企業にとって(それなしでは産業が成立しない)水利権のようなものだ」とRuh氏は述べている。企業は、そのデータから組織的能力を構築する必要がある。Ruh氏は、Wise.ioのテクノロジを獲得し、プログラム可能なインターフェースとして提供することで、GEは顧客企業が独自の「秘密のソース」を加えるのを支援できるようになると語る。「これにより、顧客は過去を振り返って、これまでは見えなかった行動パターンを発見する能力を得ることができる」(Ruh氏)

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