ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンは11月17日、クラウド型Wi-Fi管理基盤「WatchGuard Wi-Fi Cloud」とアクセスポイント製品「WatchGuard Access Point AP200/AP300」を発表した。
Wi-Fi Cloudは、高品質な無線接続環境を提供するとともに、分散拠点を含め、接続するすべての端末に一貫したセキュリティポリシーを適用可能と説明。カスタマイズ可能なダッシュボードに統計情報などを表示し、マーケティングに活用できる可視化データが利用できる。
また、ネットワーク利用時のウェブブラウザ経由の認証方式であるキャプティブポータルでFacebookやTwitter、LinkedIn、Instagramなどのソーシャルアプリケーションを通じて、プロモーションの機会や顧客のWi-Fi体験をパーソナライズできるとしている。
Wi-Fi Cloudと新アクセスポイントを組み合せることで最先端の無線不正侵入検知防御(Wireless Intrusion Prevention System:WIPS)が利用できる。
一般的なWIPS機能は、不正アクセスやサイバー攻撃への検知機能をメインとしているが、今回発表した製品と同社のセキュリティサービスを活用することでマルウェア侵入や盗聴、データ詐取、ネットワークの不正利用を未然に防げるという。
新アクセスポイントには、特許技術である独自のWIPS技術が搭載されており、自動的に無線で接続する端末を承認済みや不正、あるいは外部の端末に分類可能。誤検出率を最小化でき、複数拠点を展開する企業は、効率的に安全なモバイル環境を構築できるとしている。
Access Point AP200/AP300は、ネットワーク上の端末を自動認識し、許可されていない接続を防止し、位置情報を正確に把握することで、私的端末の業務利用(BYOD)ポリシーの安全な実行や正確なロケーショントラッキングにも効果を発揮すると説明。既存の無線LAN環境上、無線LANでの接続が禁止されている領域でのスタンドアロン環境としても無線LAN環境を構築できるという。