IBMは米国時間12月6日、最新のBluemixクラウドサービス「Bluemix Continuous Delivery」のロールアウトを開始した。アプリ開発に必要なツールチェーンを迅速に構築し、モニタリング、スケールアウトができるという。
Bluemix Continuous DeliveryはIBMツール、オープンソースのツール、それにGitHub、Slackといったサードパーティーのツールを自動的に統合する。ツールを手作業で統合する場合は数時間、場合によってはそれ以上を要するが、これを自動化できる。
開発者は、ツールチェーンテンプレートを使って数クリックで企業全体にツールチェーンを拡張できる。マイクロサービス、コンテナ、クラウドネイティブアプリケーションなどを構築する数種類のツールチェーンテンプレートがすでに利用できる。
Bluemix Continuous Deliveryはまた、ビルド、テスト、実装を自動化するDelivery Pipelineも含む。さらには、IBMのAvailability Monitoringサービスと連携させて、アプリケーションの可用性を確実にし、開発者がアップデートをロールアウトする際に予想したような性能が維持されるように支援する。
「クラウド主導の世界で開発者が直面している最大の課題の1つが、いかにして迅速にアプリケーションを構築、実装して競争優位性を維持するかだ」とIBMのバイスプレジデント、Dave Lindquist氏は声明で述べている。「BlueMix Continuous Deliveryにより、開発者は自分の好きなツールを使ってDevOpsツールチェーンを迅速に構築し統合、共有できるだけでなく、Watsonを使ったコグニティブコンピューティングやThe Weather Companyのデータと分析サービスなど高機能な新しいサービスも高速に加えることができる」と続けている。
IT幹部を対象にした調査では、DevOpsはIT部門を超えて広がりを見せており、企業全体に受け入れが始まっているという。Amazon Web Servicesは11月末に開催した「re:Invent」カンファレンスで自社のDevOpsツールを披露し、最高技術責任者(CTO)のWerner Vogels氏は開発とテストは動きの速い、アジャイルな事業の鍵を握ると強調した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。