カーネギーメロン大学内に設置されているコンピュータ緊急事態対策チーム(CERT)は米国時間12月9日、NETGEARの一部のルータ製品に深刻な脆弱性が存在しているとするセキュリティアドバイザリを発表した。
同アドバイザリによるとNETGEARの「R7000」と「R6400」はいずれも、任意のコマンドを実行できる脆弱性を抱えているという。ファームウェアのバージョンは、R7000が1.0.7.2_1.1.93、R6400は1.0.1.12_1.0.11だが、それ以前のバージョンも脆弱性を抱えている可能性があるという。
この脆弱性が悪用された場合、管理者権限でコマンドの実行が遠隔地から行えるようになる。同脆弱性を利用するコードは、実質的には単なるURLでしかなく、既に広く公開されているため、誰でも攻撃を実施できる状況になっている。攻撃を行うにあたっては、特定のコードを仕込んだウェブサイトにユーザーを誘導する必要がある。
CERTは、NETGEARがパッチをリリースするまで、該当デバイスの「使用停止を真剣に検討する」ようユーザーにアドバイスしている。
また同アドバイザリには、その他のルータ製品にも脆弱性がある可能性も記されている。一方NETGEARは11日になって、「R8000」も含む3製品に影響があるというセキュリティアドバイザリを発表した。米ZDNetがNETGEARの広報担当者にあてた複数の照会の回答はまだ得られていない。
ルータの脆弱性は、大規模なDDoS攻撃を展開しようとする攻撃者によって、ますます悪用されるようになってきている。
提供:Netgear
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。