サイボウズは12月9日、同社の「サイボウズ デヂエ」のメンテナンスリリースとして、権限およびアクセス制御に関する複数の脆弱性を修正した「同8.1.2」をリリースした。今回修正された脆弱性は、8.0.2、8.0.3、8.0.4、8.0.5、8.0.6、8.0.7、8.1.0、8.1.1の各バージョンで確認されており、同社ではアップデートを検討するよう促している。
本脆弱性については、JPCERTコーディネーションセンターと独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が共同で運営している脆弱性対策情報ポータルサイトJVNにおいても、「JVN#16781735」として12月12日付で情報が掲載されている。それによると、共通脆弱性評価システムCVSS v3評価基準でスコア6.5および5.3(いずれも深刻度としては「警告」レベルに相当)となる2つの脆弱性が存在していたとのこと。
修正された脆弱性は以下の2点。
DBMファイルの取得に関するアクセス制限不備(CVE-2016-7832)
- 任意のDBMファイル(デヂエ独自のファイル形式)を取得される
- CVSS v3基本値:5.3
- CVSS v2基本値:5.0
DBMファイルの削除に関するアクセス制限不備(CVE-2016-7833)
- 任意のDBMファイルを削除される
- CVSS v3基本値:6.5
- CVSS v2基本値:6.4